監督 ラナ・ウォシャウスキー
トム・ティクヴァ
アンディ・ウォシャウスキー
あらすじ
舞台となるのは6つの時代と場所。
そこに生きる男の魂の姿を描く。
男は始め、金の亡者である悪人として生きるが、時を経ていく中でその汚れた魂は清く変化していく。
感想
作品の大まかなテーマは「輪廻転生」です。
悪人として生きた男が転生を繰り返し、少しずつその魂は汚れを落としていく。
6つの物語が一見アトランダムに、しかしながら確実に繋がって描かれています。
この作品のポイントは三つあります。
ひとつは『オールキャスト一人六役』という点。これには驚きました。
キャストのそれぞれが丁寧な特殊メイクを施されており、誰が誰だか簡単には分かりません。
例えば、トム・ハンクスが天才科学者を演じていると思ったらコメディー俳優の役をしていたり。
エンドロールで誰が何を演じていたか分かるので、そういうところで新たな楽しみがあります。
ふたつめは『繋がる物語』。
登場人物、時代、場所、その全てが異なる6つの時代を描いた物語が一見アトランダムに進行し、最初は何が何だかさっぱりですが、物語が進むにつれ、全てが繋がっているのだということが分かります。
その時代で起きたひとつの出来事が次の時代に大きな変化をもたらし、その変化がさらに次の時代へ変化をもたらす。
長い、長い、魂の旅が全てに理由をもって続いていくのです。
みっつめは『魂の進化と運命』。
悪人として生きた男が徐々に、少しずつ、清く美しい人へとなる。
大いなる「輪廻」の中で進化していく魂の姿をとても印象的に描いています。
そして運命。男は6つの時代の中でたくさんの出会いを経験しますが、それは全てお互いに過去に出会った魂なのです。
そういうところで、運命は確かに存在するのだということを伝えているように思えました。
みなさんもこの三つのポイントに注目しながら観てみると更なる感動を体験できると思います。
