【学校に行きたくない!】シリーズ、いろいろ思うところあり、なかなか更新できずにいましたが…
さてさて、娘ちゃんの学校に行きたくなかった理由の二つ目。
それは、お友達の事でした。
お友達関係については、主に2つの理由がありました。
今回はその1つ目について。
それは、【友達100人できるかな~】に代表される、「みんな仲良く、みんなと友達になりましょう」の刷り込みとプレッシャーでした。
「今、お友達が◯◯人いるよー」
「今日はお友達が◯◯人できたよ」
などと、最初の数ヶ月は毎日のようにお話していた娘ちゃん。
それがある日、とても悲しそうにポツリと言いました。
「今日は、嫌なことがあったよ。お友達が減っちゃったの。だから◯◯人になっちゃった」
「頑張っても仲良くなれない子がいるの」
んんっ!?
今までは、「娘ちゃんはお友達をつくるのが上手なんだねー」なんて呑気に思っていた私。
この娘ちゃんの発言で、やっと違和感を感じました。
HSPなんだから、もっと早く気づけ自分!
なんと、娘ちゃんはものすご~くプレッシャーを感じていたのでした。
「クラス全員と仲よくならなければならない。しかも、みんな同じレベルでとっても仲良しに…」と思い込んでいたようです。
「えぇっ!? どうしてそうなる!?」と、最初はとても驚きました。
でも、考えてみたら、激しく納得。
なぜなら【ともだち100人できるかな~】なんてお歌
「お友達をたくさん作りましょう」「皆とお友達になりましょう」なんて先生からの日常的な声かけ
「誰とでも仲良く」「何でも仲良く頑張ろう」…なんて、配布物や色んな場所にも、何の気なしに書かれている
陰に陽に、無意識に刷り込まれていく言葉。
生真面目な娘ちゃんは、それを忠実に実践しようとしていたのでした。
みんなとお友達になるためには、自分の意見を曲げたり、他人に合わせたり、とても大変だったのでしょう。
それなのに、やっぱり性格が合わない子はいるし、傷つく事を言われたりと、すごーく悩んでいたのです。
思えば私も子供の頃、友達に関しては勘違いしていたんです。
私は子供の頃から、たくさんのお友達に囲まれていなくても、深く分かりあえるお友達がいれば満足というタイプでした。
今思えば自分は敏感っ子だったので、大勢の人といると心身が消耗するし、一人でいる時間(回復時間)も必要だったのですね。
もちろん、仲良しのお友達は何人もいたんですよ。
しかし、学校からはもっともっと、たくさんのお友達を作れと要求されているように感じていました。
加えて、とても社交的で非HSPの母からのプレッシャー。
1人の時間も必要な私は劣等感を持ち、いつの間にか、自分はお友達が出来ないダメな人間なのだと思い込んでしまいました。
この深層心理に埋め込まれた意識は大人になってからもしつこく残り、私を苦しめました。
この学校のプレッシャー、何なんでしょうね。
お友達との在り方も、多様性を認める表現を使って欲しいのですが…
大人は子供に対して、知り合いも友達も仲間も、一括りに「友達」と言いますよね。
子供に分かりやすくとの配慮から。
だけどそれが、幼い子供にとっては、人によって心の距離や付き合いの深さは違っていいのだということを見えにくくしているのかもしれません。
娘ちゃんにこの悩みを早く教えてもらえてよかったと心から思います。
私のように、劣等感が深く根付く前に…
だから、私の考えを娘ちゃんに話しました。
「ママなんてお友達は少ししかいないよー。
気が合うお友達が少しいれば十分なんだよ。
ママからみれば、娘ちゃんはもう十分過ぎるほどお友達がいると思うよ。
人はそれぞれ顔も性格も考えている事も、育ち方もみーんな違うよね。
だから、クラスの全員と同じように仲良くなんてなれないんだよ。
それぞれ違う付き合い方でいいんだよ。
自分らしく自然に過ごしていれば、必ず娘ちゃんに合うお友達が近くに残っていくの。
ママも子供の頃、娘ちゃんと同じ勘違いをしていたんだよ~」
そんな話をしていたら、娘ちゃんはとっても安心した笑顔を見せてくれました。
誤解が溶けたようで、本当に良かったです。
特に、私が子供の頃に同じ誤解をして悩んだ事が、嬉しかったみたいです…
そもそも、誰とでも仲良くお友達になり、何でも仲良く協業できる人なんているものですか?
もちろん大人になれば、表面上できる人はたくさんいるでしょう。
でも、心からそれができる人って…?
大人社会をみてみれば、本音と建前、陰口、出る杭は打つ、足の引っ張りあい…等々
…これが結果ですよね。
私はHSPなのもあり、自分の時間がないとイライラして、自分らしくいられなくなってしまいます。
たくさんの友達がいるのは楽しいけれど、時間は24時間しかない。
(いまは「知り合い・顔見知り」ではなく「友達・仲間」についての考えです)
だから私の場合は、本当に心を開いて話せる友達が数人いれば十分だと思っています。
精神的に余裕がもてる生活の中で関係できる範囲でのお友達がいれば、十分なんです。
多すぎれば面倒に感じてしまうし、その感情に罪悪感をもってしまうから…
そもそも、そんなにたくさんの人と関わるだけの時間がない。
私は少ないお友達と、丁寧に関わっていきたいと思っています。
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現在の娘ちゃんは、自然体で毎日学校に通えています。
そして時が過ぎて昨日の夜のこと。
自分のクラスのお友達の名前を言いながら数を数え始めました。
「お友達になった順番はね~」と。
そして、数えた数が13人。
「何かね~、男の子とはあんまり仲良くなりたくない気分なんだよー」だそう。
クラスの女の子、全員と仲良しになるのはもうすぐみたいです。
学校でも自分らしく過ごせるようになってからの方が、お友達作りも調子がいいようです