「長押」または「長押し」と書いて「なげし」と読むそう。
(「ながおし」と間違えますよねタラー
あれですよ!
和室によくあるやつ!
鴨居(かもい)に付いている!

柱の手前に付いている横に渡した木材です!

それが長押(なげし)
ちなみに鴨居(かもい)は襖(ふすま)など建具の上にある木材で
敷居(しきい)は建具の下にある木材。
建具のない壁に鴨居ぽいのがあるのは
付け鴨居(つけかもい・つけがもい?)

(学生時代の私はこれらの名前をよく知らなかったので、念のため先に説明させてもらいました。間違えていたらごめんなさい。)
ご先祖様の写真や額を飾ったりとかしているのをよく見た覚えがあります。

でも、柱の見える真壁(しんかべ)の家が減り、
柱の見えない大壁(おおかべ)の部屋ばかりになると
どうしても付け鴨居も長押も見なくなりましたね。
「和室」の定義は「床が畳の部屋」なのでしょうか。
仕方がないか。とも思っていたのですが、できれば床の間のある部屋くらい「和室らしい和室キラキラ」にしたい!

そんな思いで縁 創建工房さんに相談しました。

最初は(遠慮がちに)「できれば真壁の部屋が良いんです。」から始まり、
「長押できますか?床の間のところ以外ぐるりとして欲しいのです。」と伝え、
「壁はオプションだけど和室らしくなるように薩摩中霧島の塗壁で!」とこだわり抜きました!


そして、できあがったわが家の自慢の和室(入居前)↓ 



やっぱり、長押とか鴨居&付け鴨居の横の部材が和室らしさを引き立てていると思うんです!!

正直、想像以上に素晴らしい出来に、夫婦ともども感動しました!
「和室らしい和室キラキラ」を目指したら
「高級旅館のような和室キラキラキラキラ」になったと思います。
(オプション代、掛かったもんなぁ。)
創建さんにも「本格和室」と紹介されていましたおねがい


さて、この「長押」、見た目だけでなく使えるんです。
↓こんな長押用のフックを付けるんですよ。
そしたら↓
こんな風に洗濯物を干したり、

こんな風にカレンダーを吊るしたりできます!

将来的には、やっぱりご先祖様の写真を飾ったりする予定もあります。


さて、その「長押」の高さはどのくらいが良いでしょうか?

昔の建物って、建具の高さ180cmくらいですよね。
(時代劇とかで俳優さんが頭をぶつけそうになってる!)
でも、現在の新築の建物ってドアとか標準で2mありますよね。
うちもほとんどそうです。
そして長押はその上に付くわけです。
鴨居が少し見えているのがポイントですよね。
長押は柱を横にしたくらい高さがありますよね。
うちのを計ったら、鴨居の下から長押の上まで16cmくらいありました。
つまり、襖とかの建具高さが2mあると、
長押の上まで216cmになるということです。
それこそ鴨居に頭当たるような長身の人なら良いですが、私だと手が届きませんタラー
長押用のフックを自由に掛けたり動かしたりできないというのは不便です。
(半年以上前のことなので記憶があやふやですが、
このことは創建さんか、棟梁さんに指摘されて気が付きました。)

そして相談した結果、建具開口高さを190cmにしてもらうことになりました。
(玄関から縁側に入る建具の上に大きな分電盤を付ける関係もありました。)

和室の建具は元々建具屋さんに作ってもらう造作建具だったこともあり、
(当たり前ですが大きさがちょうどの)
素敵な建具に仕上げていただきました。キラキラ

(和室の天井は写真の通り梁が見えるくらい高いです。
リビングと同じです。
その高い天井の中で長押の高さのバランスがとてもよくおさまったので、
最高の和室になったと思います。)

ちなみに仕上がった長押の天端は
私が背伸びしたらギリギリ届く高さになりました。グッ
(踏み台を用意しなくて良いので助かりますウインク



そんな「長押」ってどうやって固定していると思いますか?
釘とか見当たらないじゃないですか。
私もどうやって長押が付いているか(取り付けるか)知らなかったのですが、
現場で見てしまいました。

柱を少し欠いてそこにはめ込む(?)んですね。
壁ができる前の写真です。
右奥が鴨居(押入の襖が入るところ)。
右手前が付け鴨居(壁になるところ)。
(つまりこの写真はこの後壁になるところから撮っています。)

↓場所が変わりますが、大黒柱の辺り。
(大黒柱は長押のために欠かないんですね。)
大黒柱の左手前にはすでに長押が付いています。
大黒柱の右側には(鴨居と付け鴨居だけで)これから長押が付くところです。

反対(壁になる方)からの写真も撮っていました↓
今、まさにはめこむところでしょうか?
棟梁さんはこの噛み合わせを丁寧に調整してピッタリ合うようにしていました。

大工さんの知恵と技!
凄かったです!おねがいキラキラ
近くで見ることができて幸せでしたラブ



そんな真壁の和室に似合う長押ですが、
大壁にでも長押付けれるんですね!
2階の和室(寝室)の長押です。
この部屋は和室らしさにこだわりがなかった(お金がかかるのもある)ので大壁です。
今は洋室に長押付けることも多いみたいですね。

今、この長押には絵画や時計を掛けています。
うちは絵画を飾るのに最初 壁に補強を入れてもらう話をしていたのですが、
(夫が提案したのだったかな?)
最終的に長押を付けることになりました。
壁に鍵を打たなくても掛け時計ができるのも良いですよね!


ちなみに大壁の方は釘頭を隠す丸い木片が埋められていました↓
こちらの方は取付けるところを見ていなかったので、
たったこれだけで固定されているのか、他にも仕掛けがあるのかは知りません。

後、上の写真に長押の端が写っていますが「あれ?」って思いませんか?
普通の板が付いているだけみたいで私は焦りましたよアセアセ
長押用のフックを掛けるところが無いって。
でも、触ったらちゃんと奥に凹みがあるんですよ。
フック掛かりました。
(既製品があるのでしょうか?
棟梁さんか応援の大工さんが加工してくださったのでしょうか?)

「長押」知っているつもりで、よく知りませんでした。
いろんなアイテムがあっていろんな工夫がされているんですね。

(「長押」と「ニッチ」だと、どちらが知名度高いんでしょう?
え?みんな両方知ってる??アセアセ