〜と過ごす夏 | 霽月日乗・ホーマーEのブログ

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個人の備忘録です。

お暑うございます。このところ外に出るのが怖くて、エアコンの効いた室内でもっぱら活動しております。

さて、以下の書籍、ちょうど今ゆっくりと『失われた時を求めて』を読んでいるところでもあり、タイトルに惹かれて図書館で借りて来ました(図書館やコンビニに行くくらいの外出はします)。


何人かの著者によるコンピレーション、表紙にもある通りジュリア・クリステヴァなんておっかない人も寄稿してますが、さほど難解なことは書いてません。一種の副読本として、軽い気持ちで読めます。しかし『失われた時を求めて』の本編のほう、自分がいま読んでるのはスコット=モンクリーフ訳の英訳版ですが、最後の「見出された時」までこの夏中に読み通せるかと言われれば、これは甚だあやしい(なにしろまだ最初の「スワン家の方へ」でモタモタしております)。でもこれは仕事ではないので、毎日数分から数十分間、気の向くままに頁を繰ることにしています。クリステヴァ先生のおっしゃるように、「常に想像界への扉を開いたままにして」(上掲書165頁)おくことが、この夏の、この読書の目的ですので。


えーと、一昨日あたりから僕の贔屓の彼女についてSNS上でまたぞろ取り沙汰されているようですが、それについては「思うところ」は何もありません。その代わり、と言っては何ですが、かつて自分で訳した小説の一節を引いておきます。


「熱情というものは何に対してもそうだが、はじめにこれと決めた対象にずっと注がれるものだ。」(L・P・ハートリー「毒壜」)




今年もまた板橋で世界の絵本展が行われます。ご興味おありの方、ぜひお出かけください。


(校長先生、ご実家に帰省かたがた如何?)