くるみ割り人形 | 霽月日乗・ホーマーEのブログ

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個人の備忘録です。

クリスマスも近いということで、今日は朝から玄関ドアにリースをとり付けたり、くるみ割り人形やクリスマスツリーのオブジェを倉庫から引っ張り出したりと、相変わらずの雑用係でした。

ウチは特にキリスト教を奉じているわけではありませんが、子供らが小さい頃から毎年こういうことは割とマメにやっております。

自分の幼少期はクリスマスなんて全くの絵空事でした。小学校に上がるか上がらないかくらいの頃、わが家にもサンタクロースは来るのかと親に尋ねたところ、そんなもんおるかいな、あれは外国の話や、と一蹴されていたく傷ついたこと、今でも忘れません。だから自分の子供に対しては徹底的にクリスマスを演出しました。子供らが成長した今ではさすがにサンタクロースのアリバイ工作はもう必要なくなりましたが、長年の刷り込みの結果なのか、家族はみんなクリスマスが近づくと心なしか楽しい気分になるようです。

というわけで、「くるみ割り人形」聴いてます。僕の好みはロジンスキー指揮のウェストミンスター盤なのですが、今その盤は手元にありません。他のに紛れて間違って売っちゃったらしい。ちょっと個人的に思い出の詰まった盤でしたので、目下ふたたび探求中です。仕方ないので別の盤、アンセルメ指揮スイス・ロマンド管のデッカ録音で間に合わせています。

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1958年録音。オリジナルのSXL2000番台は優秀録音で知られ、値段も高い。ですがこのコピーは70年代米ロンドンのステレオ・トレジャリー・シリーズの最後期盤で、プレスも米国です(すなわち、英国プレスのものに比べて一段も二段も劣る、とされています)。二枚組で確か500円くらいだったかな。

確かに内周部の音の歪みはひどいし、少し偏心(レコード中央部の穴が真ん中に空いていない)もあって時おり音が揺れる。

まあそれでも腐っても鯛で、ウチのシステムで聴く限りそれほど悪くない。ちゃんと「デッカのアンセルメ」の音は出ます。

アンセルメという指揮者(及びスイス・ロマンド管という楽団)はその筋の識者からはあまり評判がよろしくありませんが、華やかで軽快な演奏は僕の好むところで、何だかんだ言ってもスパーンと抜けるような管、キラキラ美しい弦はたまに猛烈に恋しくなります。チャイコフスキーの三大バレエはやっぱりこの指揮者と楽団の組み合わせならでは、同じデッカ録音の「眠り」も「白鳥」も素晴らしいですよ。あ、ベートーベンの第九も結局手元に残したのはこの人のとフルヴェン博士のと2枚だけだなあ。僕はクラシック音楽に関してはミーハー趣味ですから。


もう20年以上前になりますが、年末をロンドンで過ごすことがあって、初めてクリスマスの日にくるみ割り人形のバレエを観に行きました。ロンドン、コヴェント・ガーデンのロイヤルで。この演目はクリスマスのマチネに掛かることになっています。子供が観るからですね。ヴェルヴェットのワンピースに白いレースの襟の女の子らが母親に連れられて次々とやってくる様子を眺めながら、ああ、これが西洋のクリスマスなんだなあと変な具合に感心したことが思い出されます。

今はもうバレエを観に行くこともほとんどなくなりましたが、その代わりに今の僕にはエビ中がある。もちろん単純に比較はできませんけど、あの日のロイヤルの穏やかな祝祭感、エビ中の現場には少し共通するものがあります。少なくとも僕にはそう感じられる。大学芸会まであと10日ほど、今年も楽しみです。その前にりかちゃんのソロコンもありますね。今年はまあいろいろアレな年でしたから、この年末は特に平和なエビ中で1年を締めて欲しいものです。

【追記】ちょっと気になってその時のプログラムを確認しました。クリスマスじゃなくて翌日のボクシング・デイ、1990年のことです。金平糖の精はダーシー・バッセル!  これはちょっと自慢できます。熊川哲也も出ていたように思ったのですが、それは思い違いでした。

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