子供の頃に聴いたベニー・グッドマン楽団のSP盤がおそらく僕のジャズ初体験、サン・ラを聴きまくったのは二十代半ばなので、半世紀の差を20年で埋めた格好ですね、個人的には。ベニー・グッドマンは最近はまず聴きません。家にレコードは1枚もない。バルトークが彼に献呈した「ヴァイオリン、クラリネット、ピアノのためのコントラスツ」のレコードはまだ持ってますけど、クラリネットは別の人です。
でも、サン・ラもね、結局あの人は支離滅裂だから、ちょっと付き合いきれないところがある。フリー・インプロヴィゼイションならなんでもいいってワケじゃないんですよ。というわけで、手元に残してあるアルバムはこれだけです。
夢の国トリビュートの可愛らしいジャケットとは裏腹に、マーシャル・アレンasなんかは相変わらず凶暴な音を撒き散らしてますが、全体を通して聴いてみるとBG的なスウィングがそこはかとなく感じられる。ディズニーの音楽はBGが活躍した頃のスタンダード曲が基本だから当然といえば当然か。
あー、でもそんな気がしたのは多分これを聴く前にエビ中の『穴空』を聴いていたからかも。「夏だぜジョニー」はスウィングですからね。あの曲も悪くないんだけど、ちょっと優等生的に過ぎるんですよ、BGがそうだったように。同じラインの曲ならよりサン・ラ的な「買い物しようと町田へ」の方がはるかにモダーン(というより、ポストモダーン?)ですよね。渋さ知らズというバンドがサン・ラ・アーケストラをお手本にしてるフシがあるから無理もないか。
というわけで、世界はいろいろ繋がってるというお話でした。


