あの日から今日で5年。この間、自分を取り巻く環境も随分と様変わりしました。くだくだしくなるので細かには申しませんが、少なくとも死というものをより意識する毎日になりました。自分だっていつかは死ぬ、でもそれはまだかなり先のことだ、などとはとても思えなくなりました。
だから自分に与えられた時間を有効に生きる、結果としてそれが叶わずとも、意識だけは絶えずそのように保つ。そこから逆算すれば、進む道は自ずと見えて来るように思います。
まずは自分のやるべきこと、与えられた仕事をきちんとやる。すべてはここからです。それができないようでは、偉そうな御託を並べたところですべて空論に過ぎない。今日という日はあくまでそれを再確認する日、後にも先にも、時間は連続しています。
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今日、この時間に聴く音楽は何がいいだろう。エビ中ファミリーはみなあの曲を推すでしょうが、僕はこれを選びました。ドビュッシーの「選ばれた乙女」
英国の詩人ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティの詩を元にしたカンタータ。天国の入り口で恋人を待ち続ける乙女のモノローグ、ともすると甘きに流れがちなロマン派ど真ん中の詩ですが、やっぱり本物は違います。安手のメロドラマには堕さない。待てど暮らせど結局恋人は今日も天国にはやって来ない、という筋ですが、特に今日のような日には心に迫り来るものがあります。
