その記事の中で、桃のブレイクは運のなせるわざであり、AKBも震災以降売り上げを伸ばしている、というところ、まったく同感です。僕もことあるごとにそれは強調してきました。
努力すれば必ず報われる……プラグマティズムとキリスト教的倫理観(なんか本の題名みたいだなw)をベースにした戦後日本のアメリカ式民主主義教育によって、僕らはこのフレーズを題目のように唱えさせられましたが、努力と結果は必ずしも比例しません。そんなこと、大人のみなさんは身にしみてご存知ですよね。
プチブレイクくらいまでは努力と結果にある程度の相関関係がないとは言いにくいけど、大ブレイクとなると神風が吹かないとなかなか実現しない。神風、とは、いろんな好条件の重なり合い、と言いかえてもいいでしょう。
だから大ブレイクというのは多分に他力本願なものなんです。こうすればいい、なんて正解があるわけではないし、法則性もない。
売れて絶頂期にあると、たいていの人は誤解するんです。この成功はひとえに自分の手柄だと。もちろん何の努力もしないで大ブレイクはあり得ないですよ。でも、穴を掘り続けて鉱脈に当たるかどうかは人事の及ばぬ沙汰、天命を待つしかない。だから大ブレイクした人やグループを真似れば誰でもそうなるという保証なんてありません。演者の視線の先がどうとか、背中を見せる見せないとか、まったくナンセンスな話です。
俺の藤井に出てたアイドル、パフォーマンス的にはどのグループもひとしく良かったと思います。特定のグループがひとり別次元だった、なんてことは決してない。仮にそう見えた人がいたとしたら、見方に贔屓のバイアスをかけ過ぎです。逆に言えば、どのグループにも長所短所がある。歌唱、というか、歌の素質で言えば、僕個人の見たてではエビ中(の何人か)とたこ虹(の彼女)が特筆されるべきでしょう。上手い下手じゃなくて、歌手としての才能の話。でもこういうことは人それぞれ好みがあるから、拠って立つべき根拠を示さないとお話にも何もなりません。ツイッターの140字では決して意を尽くせない。人の技量のことを云々するのは難しいです。
アイドルの評論をするとき、気をつけないといけないのは、今自分が論じているのはアイドル自身のことなのか楽曲(及びその提供者)のことなのか、あるいは演出のことなのか、これらの間の線引きを絶えず考慮して対象を扱わないとおかしなことになります。だからアイドルの音楽評はジャズやロックとは違ってクラシック音楽のそれに近くなりますね。ほら、クラシックのCDのライナーノーツを見ると、演者と作曲家の評伝は必ず別に書いてあるでしょ。オペラだったらそこに演出評が加わります。
それと、運営による大本営発表を鵜呑みにして、全てそこを出発点として持論を展開する、そういう落とし穴にはまる人も多いですね。いちいち例はあげませんよ。
ということで、hiroyukiさん同様、僕もいろいろ楽しませてもらうとともに、自ら反省するよい機会となりました。件のアカウント、今日はまた新たな人も加わって(自演じゃないかと疑ってる人もいますがw)、いよいよ混沌の態ですが、僕もそうそうヒマじゃないのでこの話題はここまでとします。
このサインを書いてくれた子と最後に話を交わしたのは2年前の昨日でした。今のあの運営には正直なところ関わりたくないのですが、メジャーデビューも決まったことだし、1度くらいは足を運んで直接お祝いを伝えたいとは思ってます。

