作文のご褒美 | 霽月日乗・ホーマーEのブログ

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個人の備忘録です。

今日も本屋で絶賛仕事中です。と言っても、この気候ですからお客さんも少なく、カウンターに座って翻訳作業をぼちぼち進めています。

というわけで、今日は手近に目についた本で何か書きましょうか。

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著者のE・T・スティーヴンスンという方、まったく存じ上げません。話の内容からしてたぶん女性かな。中身は少年、というより少女向けの読み物です。ロンドンのケンジントンに住む裕福な家庭の少女が田舎で休暇を過ごす話。1898年ロンドン刊。ABEで相場を調べても10ドルくらいから複数ヒットしますから、古書としてごく普通の本です。

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中身をパラパラ見て、お、と思ったのは、見返しに綺麗な字で書かれた、下の画像の文字列でした。

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私立の学校なのかな、どうやら優秀な作文を書いた子への賞品として、この本が生徒に贈られたようです。アニー・ローク嬢、1905年7月25日。向こうは学年末ですね。貰った女の子、この本、夏休みに読んだんだろうなあ。受賞の栄に浴した持ち主はすでにこの世を去っているはずですが、本は巡り巡って110年後に極東の古本屋でひっそりと次の読者を待っております。あるいはディスプレイ用に使われるのかな。

ただそれだけの話ですが、こういうものをどなたかにお贈りになるときの参考になるんじゃないかと思い、ちょっとご紹介。