金曜日の北半キュリスマスとはうって変わって、センターステージ、夏を意識したアゲ曲中心のセトリ。詳細は例によってナタリーの記事をご覧ください。
前回同様、今回も途中から生バンド。ラブスマ、ティッシュ、エビフライ……あ、売れエモもロンドンも……そしてブラジル。
1日目と同様、バンドバージョンに対してはいろいろな意見がありますが、これらの曲を生バンドバックで聴きたいと長らく夢想していた僕にとっては至福のひとときでした。
今回のエビ中バンドの方々、失礼ながら僕はどなたも存じ上げませんでしたが、皆さん確かな演奏でバッキングに徹するプロでしたね。これはあくまでエビ中の公演です。一部の他アイドルに見られるような、コラボと称して個性の強い、お忙しい有名どころを連れてくるのではないこうした配慮は、特にドルヲタのわれわれにとっては有難い。おかげでエビ中メンバーのパフォーマンスに集中できましたし、バンドの生音と彼女らの歌唱が作る新しいエビ中の「声」を存分に堪能できました。
唯一残念だったのはアンコールの不在。初日は平日で開演も終演も遅く、アンコールの時間が取れなかったのは理解できます。「しっとり曲中心」という惹句もそういう事情込みの演出ゆえと僕は理解してました。
それに比べて昨日は開演も終演時間も1時間ほど前倒しでしたから、時間的には十分余裕があったはず。ましてやメンバーにもわれわれファミリーにも激動だったこの一年の締めくくり、オーラスのライブです。アンコールのみならず、ダブアン、さらにはみれいちゃんのブッコミといった派手な打ち上げを、誰もが心の片隅あるいは中心で思い描いていた(と、僕は思いたい。これについては後述)はずです。
ところが本編終了後、アンコールの声が起こって間も無く無情の場内整理のアナウンス、今までもそれをかき消す合唱でアンコールが実現したこともありましたから、構わず声を張り上げていると、照明が解散モードに。
たしかに二日間公演の二日目だけアンコールがあるというのは、初日にしか来れない方々からクレームがつく可能性も否定できません。チケットは両日とも同じ値段ですからね。でもわざわざ設営日を間に一日入れての舞台転換、コンセプトの差別化を謳っていたわけですから、アンコールの有無も含めての演出ということで観客も納得するんじゃないでしょうか。少なくとも初日のアンコール不在については取り立てて非難する人はいなかったように思います。時間切れだね、と、みなさん口々に話しながら帰途についてましたよ。
会場で販売されたパンフレットには、番外編職員会議と称して、藤井校長と近藤現国担当の座談会が掲載されていますが、前回のファミえんのパンフレットと同様、お二人の話には、マンネリに対する妄執にも似た危惧と、変化を求めることに固執する姿勢がみられる。もちろん新しいことにどんどんチャレンジするのは必要ですし結構なこととは思うのですが、われわれファンが見たいと思っているものになるべく沿ったものにするという視点を忘れないで頂きたい。変化を追うのに急なあまり、ともすると作り手の独りよがりに堕すこともあります。昨日のアンコールなしという演出がその文脈で語られるべきかどうか、それははっきりとは申し上げられませんが、少なくとも一つの冒険、試みとしてアンコールに応えない終わり方を選択したとするなら、僕としてはどうせならその日の会場の盛り上がりを見つつ臨機応変な対応をする冒険を選んで欲しかった。もし何かわれわれ観客のあずかり知らぬ不可抗力が働いてのことなら、それについても一言ご説明を頂きたい。大箱で、しかも一年締めの大学芸会で、アンコールなしなんていくらなんでもあんまりでしょう。
しかしながら、僕がもっと残念だったのは、アンコールの声が響く中、そそくさと出口に向かう観客の数の多さでした。僕の位置(西Gブロック14列)からざっと見渡せた範囲では、本編終了後ただちに席を離れて出口に向かう観客が半分くらいいたように思います。これじゃあいくら有志がアンコールの声を張り上げてもどうにもなりません。みんな何しに来たの、エビ中を見に来たんじゃないの、できるだけ夢の時間が長く続いたほうがいいんじゃないの?
僕はアンコール時には興が乗ると「アンコール、ほっしーな」と連呼し、周りのお客さんは、7推しの人もそうでない人も、たいていは面白がって呼応してくださいますが、あんなに帰る人が多いんじゃあ興もヘチマもあったものじゃない。せっかくの節目のライブが尻切れトンボに終わってしまったという遣る瀬無さが正直拭えなかった。運営の演出云々よりもそちらの方に寂しさを感じます。
本編が終了するや否やさっさと帰る人が大多数、僕のように最後の最後まで盛り上がりたいと思うファンが少数派なら、そういう現場って果たして面白いだろうか? 彼女らはもはやアンコールを欲していないのか? 僕は行けませんが、どなたか正月の夜の職員会議でこの辺りのことを問うてくださる方があれば、よろしくお願いしたいと思います。
最後に念のため言います。ライブ本編は最高でしたよ。二日間、甲乙付け難い出来でした。音源と生バンドと、セトリを前半と後半で二つに分けたのもよかった。本編に限って言えば、一年の総括に相応しいライブでした。

