ホメオパシーとシュタイナーを勉強中のTAKAKOのブログ
By far the best proof is experience.
何にせよ最上の証明とは経験である。
Francis Bacon フランシス・ベーコン(哲学者)
(フランシ・スベーコン 名言 より)
〜オルガノン §21〜
それゆえ、これから述べることは誰も否定できない。すなわち、レメディーにおいて治療の作用をもたらす本質それ自体は認識できないこと。さらに、レメディーを正しくプルービングしているとき、どんなに鋭い観察眼をレメディーをレメディーたらしめるもの、あるいは、薬剤を薬剤たらしめるものを、何も観察することはできないこと。したがって、人体にはっきりとした状態の変化を引き起こす効力、とりわけ健康な人の状態を変えて体の内部にも表面にも特定の症状をいくつか生じさせる効力以外には、何も観察できないことである。
それゆえこのことから次のようにもいえる。レメディーは、薬として作用するなら、特有の症状を生じさせることによって人間の状態を変えるという効力を通じてのみ、同様の治癒力を発揮させることができる。だから私たちは、レメディーが健康な体に生み出す病的現象を、レメディーの内に住まう治癒力の唯一可能な発言とみなさなければならない。そうすれば、すべての一つひとつのレメディーが、どんな病気を生み出す効力をもっているか、それと同時に、どんな病気を治癒させる効力をもっているかということを、経験的に知ることができるのである。
『改訂版 医術のオルガノン 第六版』
サミュエル・ハーネマン著
澤元 亙訳
ホメオパシー出版より