防水紙の上からでは、ダメ | 住まいと環境~手づくり輸入住宅のホームメイド

住まいと環境~手づくり輸入住宅のホームメイド

名古屋で自然志向の本物の輸入住宅を造りたいと思って、カナダから外壁用レンガ、ドライウォール用資材、バスタブ、キッチン・洗面キャビネット、水栓金具、自然素材等を輸入しているビルダーです。環境・アレルギー・アトピーの症状に配慮した家づくりを目指しています。



透湿性防水シートの上にラスモルタルを施工して、直貼りした
ジョリパットの塗り壁です。

サッシの周囲から雨漏れして、外壁の一部を剥がした状況ですが、
ラスと呼ばれる金属メッシュをたくさんのタッカー(ホチキス)で
留めた為、防水紙には無数の小さな穴が明いています。

壁の中に侵入した雨水や湿気を排出させる為の通気層は、直貼り
ですから壁の中にはありません。

タッカーの針金にも錆が見受けられるものがありますので、
塗り壁にクラック等が入ってしまえば、留めた小さな穴から
構造用合板の方にも水が回ってしまいます。

これでは、防水シートを施工した意味がなくなりますよね。

更にいけないのは、防水紙の上から何故か帯金物が打ち付けて
あることです。

帯金物は耐震金物ですから、基本防水シートを張る前に構造体に
施工しておくのが普通です。

そうしないと、万一地震等で家が動くようなことがあった時、
金物や釘が動いて下にある防水紙を破く危険性が生じます。

施工した工務店も施工手順を間違えたことを知っていたのでしょう。
帯金物の上や周囲に防水コーキングが塗ってありました。

施工の間違いに気付いたのであれば、一旦防水シートを外して
耐震金物を正しい位置に留め直すことは出来るはずです。

素人が気付かなければ何でもありということでは、日本の
家づくりはよくなりません。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートを
して欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。
全国どこでもご相談を受け付けます。

尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事を
いくつかご覧の上適否をご判断願います。また、
これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。