先日、NHKのEテレを見ていたら、バイオリンやチェロで
その名を知らない人はいないストラディバリウスについて
考察する番組がやっていた。
ストラディバリウスは、18世紀前半のイタリアで活躍した
バイオリン職人だが、アルプス寄りの森の木を使って
バイオリン製作をしていたらしい。
寒い地域(森)で育った木は、木目が細かく柔らかな素材
だったので、加工がしやすいばかりか、しなやかさを
持ち合わせていたようだ。
その木の名は、「スプルース(Spruce)」。
何と、私たちが2x4工法で建てている輸入住宅の構造材と
同じではないですか。
勿論、私たちの木材は、イタリアで採ったものではなく、
もっと寒いカナダの森林で育ったものですから、全く同じ
という訳ではないですが、300年もの間使われ続けている
楽器と同じ材質というのには、ビックリしました。
何故彼が、ダグラス・ファー(ベイマツ)やヘム・ファー
(ベイツガ)のような別の針葉樹を使わなかったのかは
定かではないですが、大事に使ってもらえれば、私たちの
輸入住宅も300年以上持つかも知れないですもんね。
但し、デザインや性能、素材やその美しさに至るまで、最高の
おうちでなければ、絶対に長く愛されないと思います。
そういう気概がない建築ビルダーにとっては、まさに
遠い存在でしょうが、私たちはそれに勝るとも劣らない
家づくりをしていく努力を続けていきたいと思います。
私たちのレンガの家も、歴史的建築物になる日が来るかも
知れませんよ。夢のある話ですね。
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