研修やセミナーの中で時々行うワークの一つに
「あなたにとって◯◯って?」と言うものがあります。
例えば、「PC少し貸してください」と言われたら…
5分?1時間?半日?
深く考えずに、思った通りの数字を書いてもらいグループでシェアしていただくと、
「え~」「本当に?」「意外だ~」などなど
皆さんわいわい楽しく盛り上がってくださいます。
ところが。
これが、実際に職場で何かを貸し借りしたとします。
「少し=5分」の人が「少し=半日」の人に貸すと
「もう2時間も経っている…(*´Д`)少し、って言ったのに」
と何だかモヤモヤしてしまう。
ワークの時のように
「え~そんなに短気なんだ」
「そちらこそ、そんなに気が長いんだ」
「わはは~面白いね!」
…とはなかなかならない(^^;
以前読んだ本に
「価値観は気づかずに着ている服のようなもの」
という一節がありました。
服はそれを着ていることに気づかないと脱げない。
価値観という服は、育ってきた環境やそれまでの経験で織られたもの。
自分が着ている服を、全ての人が着ているはずはないのです。
なぜ、これを今書いているのかと言うと
つい30分前の出来事です。
迎えに行った私と気づかずに帰ってきた子供との間で
わーわー言い合いになってしまったから(笑)
「そのくらい普通気づくでしょ!」
「普通ならそう思うでしょ!!」
考えてみると、
好き嫌いや我慢できないことなどより、
この「普通」ってはるかに厄介だ。
ずっと一緒に暮らしている親子だって違うんだから。
時々は自分の心が着ている服を
しっかり意識しようと反省することでした。