今回は 靴箱の拘り に関してです。

玄関は少し広めで相当シンプルな空間にしたので、何かアクセントが必要でした。

靴箱をどうするか?

我が家の選択肢は下記2択でした。

① 靴箱は設置しない


この場合、全ての靴をエントランスのシューズクローク内に収める事になります。玄関には何もなくなるので、土間には長いベンチのようなものを置いてアクセントに。

② フローティングの靴箱にする


靴箱自体がアクセントとなるので、それ以外は何も置かない。

背の高い靴箱は空間を圧迫してしまうと思ったので、その選択肢はありませんでした。

最終的に選んだのはフローティングの靴箱でした。
クロークがそれ程広くはないので使い勝手的に靴箱の方が良いと思ったのと、元々インスタ等で格好良いフローティングの靴箱をいろいろ検索していて、憧れていたというのが一番の理由です。



(フローティングの靴箱)

写真では靴箱の上に何も置いていないですが、そのときの気分で置くものを変えています。

 



<靴箱の選定>

フローティングの靴箱にすると決めた後はどのような靴箱にするか?で悩みました。

・ 住友林業の標準的な靴箱
・ オプションで住友林業の挽板タイプの靴箱
・ 別のメーカーの靴箱
・ 造作靴箱

・・・

玄関は家の顔になるとも考えていたので、その質感は重要視していました。

ICさんと家具選びでいろいろなショップを巡りましたが、そこで一目惚れの家具を見つけたのです。


ICさんお勧めの TIME & STYLE (タイム アンド スタイル) の家具です。

この会社は1985年からドイツでスタートし、1992年に日本に戻り、日本法人を立ち上げて今に至るとの事です。

元々家具も好きだったので、ここのショールームにも行った事はありましたが、当時は家を建てる事もなく、見ていろいろ参考にする程度でした。

靴箱は取り扱ってないとの事でしたが、ICさんと家具と同じテイストの靴箱が作れないかを相談したところ、対応できるとの事で、勢いでお願いしてしまいました。。。

既製品のサイドボードをベースとして、材料をカットする形で対応頂けたのだと思います。

この家具の何処が気に入ったのか?

無垢の扉に溝を彫り込んだウェーブ(WAVE)というデザインが特徴的で、絶妙な溝のピッチ、掘り込みの深さ、質感、、、その洗練されたデザインに一目惚れでした。





(ウェーブの溝)

外枠の縁の曲線デザインも洗練されていて、うっとりします。


(外枠の縁デザイン)


下駄箱の幅は2100mmですが、扉はウォールナット無垢の板1枚で作っていて、扉全ての模様が繋がっています。この辺の拘りも感じられます。


(無垢一枚板の扉)

写真に撮るとスケール感はないですが、結構存在感はあります。


仕上げとしてはウレタン/ビーズワックスの選択ができますが、ビーズワックスのマット感が最高でした。

設置後1年間メンテナンスしていませんでしたが、、、最近ビーズワックスを塗ってよみがえりました!

 

無垢なのでやはり季節によって、伸縮はします。無垢はそういうものですね。



<サイズ>

靴箱のサイズをどうするか?ですが、既製品での幅2100mm、高さは700mmは決まっていて、奥行を自由に変えられる感じでした。最大の靴の大きさから、奥行の内寸を330mmにして頂き、ある程度大きな靴も収まるサイズにしました。外寸としては奥行375mmになりました。


<設置位置>


設置位置もかなり検討しました。

まず設置高さに関しては、今まで住んでいた家の靴箱の高さ、実家の靴箱の高さ、展示場、いろいろな靴箱を参考にして、どの高さが自分達にとってベストか?を探しました。あとは、壁全体を見て、左右どの位の配置がベストかを考え、下記のような図面を作成して、依頼しました。



(設置位置の指定)

ただ、現地での確認は行いたいと思い、取り付け時に立ち会わせて頂く事にしました。
結局、現場では図面はあまり参考にせずに、下駄箱と同じ大きさに切って頂いた段ボールを壁に当ててみて、感覚を頼りに大体この位の位置かなと、いろいろな方向から確認し、実物を仮置きして、「そこでお願いします!」といった感じで決定しました。


(段ボールを当てての確認)


結果的に、当初の上の図面からは各1cmずつずれただけでした。(土間からの高さ 103cm → 104cm/横 13cm → 14cm)

土間から天板までの高さの感覚は、身長や今までの生活環境(慣れ)もあり、人によって結構違うのかもしれませんが、我が家にとってはこれがベストな配置でした。


(靴箱)


<その他>

TIME & STYLEの車、かなり素敵でした。黒ベースにスタイリッシュな TIME & STYLE のロゴのバン。全てにおいてセンスを感じました。そういうところも重要ですよね。


以上が 靴箱で拘ったポイント となります。


質感、デザイン、全ておいて、ドンピシャの家具で、大正解でした!
何もない玄関にこの靴箱のアクセント、上質な空間に仕上げる事ができたと思っています。


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