地主も不動産屋も頑なに「話には応じない」という姿勢。
もはや手詰まりなのか。
いえいえ。
自分としては、これこそが待っていた状況です。
まず、地主は一番最初に「どうぞ使って下さい」と承諾の意思を示しました。
もちろん、うっかりと口を滑らせた話ではありません。
私たちが住む家に車輛が入れないことを十分に理解したうえで(そうでなければ、地主が所有する月極駐車場を長年借りたりしません)「困った時にはお互い様だしね」
と言ったのだと思っております。
後から考えが変わったとしても、そこについては、地主も不動産屋も否定はしないでしょう。
じゃあ何故使わせたくないのか?
最大の理由としてあげたのが
「アパートの入居者が嫌がるから」
でも、アパートの入居者は
「駐車場も使って下さい、敷地内も通って下さい。そして、さっさと終わらせて下さい」という趣旨の書面に署名捺印までしている。
それを伝えても「そんなの関係ない。迷惑かどうかを決めるのは私たち」と聞く耳を持ちません。
論理が破たんしていても、おかまいなしです。
そして第8話で地主がしぶしぶOKした時…
実は、地主からも証人として不動産屋からも一筆もらっているのです。
「言った言わない、というのはお互い嫌な思いしますからねえ」
と言いながら、不動産屋にも「証人」として署名・捺印してもらいました。
そこには、ちゃんとこれまた大きな字で、
「工事に必要な重機や機材などのため、アパートの敷地を使用させる」
と書いてあります。
そのうえ「いろいろとよろしくお願いします」「ありがとうございました」と2人を目の前に頭を下げてきました。
コピーもちゃんと不動産屋の事務所で取ってもらっております。
実は、この作業が終わるまで、内心、ビクビクでした。
法律モノのテレビドラマや映画などが好きで良く観ていたし、仕事で契約書などを触る機会が多かったので、こういう書面がものすごい効力を持つことは十分に理解していました。
ですから、文面には一字一句ものすごく注意して、つくりました。
本当は、ものすごく自分に有利な条件を提示したいところです。
が、あからさまに書いてはバレてしまいますし、向こうには弁護士がついていて「ここはこっちに不利」とか修正されるのではないか、という心配も少しだけありました。
相手に弁護士が居るかどうかは、以前、不動産屋とやり取りした内容で「いない」と判断していました。
もし、法律云々の話が出たら、ボクなら真っ先に顧問弁護士に「こんなのがきた」と伝えて、適切にリアクションします。
ところが、返ってきたのは、子供じみた感情的な返答が一本だけ。
なので「工事の際、ご迷惑をかけたら、うちが100%責任をとります」「最大限の感謝をもって使わせて頂きます」と相手の自尊心をくすぐるような文面でデコレートしておいて、こちらのお願いが全て通るような文面にしました。
おかげさまで、誰もその点について疑うこともなく、しっかりと署名・捺印を頂きました。
やっと暗闇の中に一筋の光が見えはじめました。
次にやること…
それは、裁判所への提訴です!!