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タイトル 「PING PONG ピンポン」

2002年公開

監督:曽利 文彦
脚本:宮藤 官九朗

主な出演:窪塚 洋介
     ARATA
     サム・リー
     中村 獅童
     大倉 孝二
     松尾 スズキ
     夏木 マリ
     竹中 直人

本編収録時間:114分

あらすじ:才能にあふれ、卓球が好きでたまらないペコ。子供の頃から無愛想で笑わないスマイルにとってペコはヒーローそのもの。だが、ペコは上海から来たエリート留学生チャイナに完敗。続くインターハイでは、もう一人の幼馴染アクマにも敗れてしまう。一方スマイルは、コーチに才能を見い出され、メキメキと実力をつけていく。立ちはだかるのは全国の王者ドラゴン。現実の壁にぶつかったペコとスマイル。それぞれの道を歩き始めた彼らに、またインターハイの季節がやってきた・・・・

感想と論評

ということで,1回目の論評の作品はピンポンです。個人的にはかなり好きな作品です。
原作は漫画(小学館)なのですが,大抵コケるんですよね,こういうの(笑)。

主演はペコ役の窪塚 洋介さんです。そういえば最近テレビ等で見ませんね。
この人の「I can fly!!」は名言です。
昔,窪塚さんがマンションか,どこかから転落するなんていう事故,ありましたね~。
いろいろな憶測が飛び交いましたが,ホントに「I can fly」なんていう考えだったりして(笑)。

順当にいけば次はヒロインの紹介というのが相場なんでんすが,この作品にそんな役はありません。
女っ気0です。
まあ,強いて言うなら,ペコの先生役の夏木マリさんでしょうか(笑)。
一応彼女の下着が見えてしまうなんて場面ありますし(主人公はゲロっているが・・)
冗談は置いといて,夏木さんめちゃめちゃ味のある演技しますね。

もっといえばこの作品の出演者全員かなり個性的なメンツです。スマイル役のARATAさんも役ごとに人が違うみたいだし。

中村獅童さんもこの映画にはオーディションからの参加ということで,剃髪&眉無しとかなり気合入ってます。

そして大倉孝二さんも個人的に良い役者さんだと思います。主演を張るような方では無いんですが,いろいろな作品でお目にかかります。

また,竹中直人さんも出演されていますが、なぜこんなに変態役が似合うのでしょうか。ギャグからのマジの入り方がうますぎる。


この作品を印象づけるのは,卓球の試合のシーンではないでしょうか。

インターハイの場面なんかで球が飛び交うシーンは爽快でリズムも良い。

さすが,クドカンって思いながら見てました。

役者さんたちも大倉さん以外は卓球未経験のようなのでかなり素振りの練習をしたようです。
考えてみれば,現実はなにも無いのですからイメージだけで打ってる訳ですよね。それで見ていてそんなに僕は劇中,違和感を感じませんでした。
このある意味のアクションシーンは必見だと思います。

作中の雰囲気もかなり好みでした。印象強く残っているのはチャイナに負けたペコがスマイルと二人で海岸を歩くシーンがあるんですよ。
そこで,スマイルがペコに自分の卓球に対する考えとかを打ち明かすのです。
自分を表現することが苦手な人って結構身近にもいますよね。スマイルもそんな感じの人物でそういった場面はかなり貴重です。
ここのシーンのBGMとかが最高にマッチしてんですよね,僕としては。
なんとも表現し難い,悲しみとは少し違う虚無感のような,そんな気持ちになります。スマイルの中では卓球なんて遊びの一つ,だからそんなもの人生かけてやるもんじゃないという意思がペコとはあまりに対照的すぎてそのギャップになぜかかなり引き込まれる場面でした。

高校生の部活動に対する思いみたいな・・自分もずっと運動部でしたのでよく分かる,というか自分の部活暦とどうしても照らし合わせたくなる場面でした。


ペコの堕落してゆく描写もなんだか胸に残りました。作品の冒頭にペコが松尾さん演じる警察官に話しかけられるシーンがあるんです。これは,堕落しきったペコの行く末なんです。
そして橋から飛び降りるのですが,これは自暴自棄になったペコがとった行動なのでしょうか?

僕は少し違うように思います。僕は飛び立てる!との強い再起の思いではないかと思うし、またそうあって欲しいとの僕自身の願いでもあります。

事実,この後ペコはやる気を取り戻し再びトレーニングに励む訳ですから,ここでのシーンはペコが過去の自分との決別の時なのだとおもいます。


劇中に出てくる高校生はみんな卓球に対して本気で、見ている僕も熱くなってしまいます。でも、本気だからこそ折れやすくもあり、堕落したペコや暴力事件をはたらくアクマのようになるのでしょうね。
そしてそういったことを乗り越えて人はまたもう一段階上のステージに上がっていけるのかも知れませんね。

それではこれで一回目の論評を終わります。

最後にこの作品のおすすめ度は

85点。