冬 そして旅立ち  

 

 

フジテレビTWOで放送された、2020年特別編。

 

 

最後の4回目、冬です。

 

 

新たな季節に向けて、情熱あふれる冬の秀樹さんです。

 

 

ぼくの四つの季節も いつのまにか最後の冬

それは ぼくにとって厳しい季節であるとともに

また新しい春に向かう 旅立ちの季節でもあります

今日までの日々にありがとう

そしてぼくは 明日へ 旅立ちます

 

 

「What I did for Love」

 

 

ミュージカル「コーラスライン」から。

若い頃からよく歌っていますね。

 

 

 悔やまない

 好きだからこそ

 生命燃やして

 生きた日々に悔いはない

 ひたすらに

 この道を

 

どんなことに対しても情熱を傾けた人は、この歌詞のような気持ちなのでしょう。

特に秀樹さんは、この歌詞がピッタリな人生だったと思いませんか?

 

 

 

今まで いろんな愛を歌ってきました

春の愛 夏の愛 秋の愛 そして冬

冬の愛 何となくぼくの心を凍らせるようです

 

人は誰でも

悲しみと喜びが背中合わせ

苦しみを乗り越えて

そして

本当に大人になっていくんでしょう

 

愛の喜び 悲しみ

いろんな愛を乗りこえ

愛に別れ 愛に生き

そんな人生を

ぼくはとても素敵に思います

 

苦しみの後に喜びが

そして 明日の微笑み

 

 

「愛の十字架」

 

 

愛する人が去った後の絶望を、情熱的に歌った曲でした。

 

(あいは ひきさかれて かたちも~ないのさ~)

 

リアルタイムではあまり覚えていないのだけれど、年を重ねて歌うたびに味わい深くなっていくのがわかる、大好きな曲です。

できれば、今の歌い方で、聴いてみたかった。。。

 

 

 

希望を求めて

旅立つわけではない

生命さえ燃やせたら

哀しみの中へでも

人は旅立っていけるから

 

 

「抱きしめて」

 

 

フリオ・イグレシアスの名曲のカバー。

「Hideki Song Book」にも収録されていますね。

 

ご存じのとおり、秀樹さんはフリオさんの曲をよく歌っていて、シングルでは「33才」、「ギャランドゥ」のB面「ロマンス」があります。

コンサートで「さすらい」という曲を歌っているのをラジオで聴いたことがあって、それもよかったのですが、アルバムには入ってないようで。。。

あ、「Bailamos」は息子さんのエンリケ・イグレシアスの曲でしたね。

 

 

フリオさんは、「ビギン・ザ・ビギン」のように、昔の名曲を自分流にカバーしてヒットした曲も多かったから、そういう点でも秀樹さんにとってはロールモデルの一人だったのかもしれません。

 

 

この曲は、訳詞があまりに切なすぎて、いつもウルウルしてしまいます。

それくらい、秀樹さんも魂こめて歌っていますよね。

 

 たとえば

 どこかで噂を聞いても

 後ろ姿を見かけても

 悔んだりしないでしょう

 

 たとえば

 死ぬ時が来ても恐れない

 生命をかけて愛し合い

 別れたあなただもの

 

今回もウルウルしちゃいました。。。

 

 

「悲しき友情」

 

 

がらっと雰囲気かわります。

う~ん、男子同士でも、愛>友情なのか。。。

いさぎよく身を引く(?)心意気を歌う秀樹さんがカッコよかったのよ。

 

(しやわ~せに~しな あ~のこは お~まえのもの~)

 

「おれは せなか~むけ~る」で後ろ向くポーズがほしかったんだけど、うまくいかなかった~。

 

(決まった!)

 

 

ここからは、アルバム「若き獅子たち」にも収録されている朗読部分ですので、ご存じの方も多いでしょう。

 

 

思えば あなたが青春だったのですね

今までぼくは 勘違いをしていました

あなたのことを 青春の日に出会った

美しい人と思っていました

でも今 あなたが青春そのものであった

そのことに気づいたのです

 

 

ああ ぼくは長い長い眠りからさめたようだ

まださめやらぬ頭の中で

深いもやが晴れていくようだ

何かが見えてくる

あなたなのだろうか

いや あなたじゃない

あなたとは もう別れたのだから

青春とは もう別れたのだから

 

ぼくの後ろにあなたがいても

ぼくの前にあなたはいない

それなのにぼくは

まだあなたのことを思っている

 

闘うことが青春だと信じた日

ぼくの手のひらに勇気のナイフを握らせて

闘わせたあなた

突然の日食の中で

獣のように相手の呼吸をうかがいながら

ぼくは闘った

そして相手を倒した

そして 君を奪った

 

愛することが青春だと信じた日

ぼくの身体に魅惑の酒をふりかけ

抱きしめたあなた

いや 確かにぼくは

男としてあなたをかばい

あなたをいとおしんだが

真実はあなたが神であり

ぼくはしもべだった

 

 

傷つくことが青春だと信じた日

ぼくの心に爪を立て

息絶えさせたあなた

もうよそう あなたのことを思うのは

ぼくは今 旅立とうとしている

さよなら あなた

あなたはあまりにぼくの時代を食べ過ぎた

あなたに出逢った幸せと

あなたに出逢った不幸せは

ぼくにとって同じなのです

 

ぼくは 獅子になれるだろうか

あなたを振り切り

未来へかける

獅子になれるだろうか

 

 

「若き獅子たち」

 

 

「秋」の回で「ブルースカイ ブルー」は一連の阿久悠さん作品の最高傑作と書いたのですが、この曲も双璧と言っていいくらいの名曲。

スケール感はこっちの方が大きいかも。

しかも、今聴いても、そのスケール感は失われていないのがすごい。

 

(たいようにむかい あるいてるかぎり)

 

(か~ぜ~よ なぶるな ししのた~てがみ~を~)

 

全身のラインが美しい!

 

この回になって気づいたのが、バンドの皆さんも季節ごとに衣装が変わっていて、秋冬はスーツ姿なんですよ。

コーラスのお姉さま方もドレスアップしているなぁ、なんて見ていたら、リズムを取ってるお姉さまの指パッチンの仕方がなんか不思議で。。。

 

(もしかして、親指と薬指ですか???)

 

なんて言ってる間に、、、

 

(決まった!)

 

 

恒例の未公開NG映像もこれが最後。

まずはオープニングトーク。

 

 

収録前から準備に余念のない秀樹さんですが、、、

 

 

今回はけっこう苦心したご様子。

 

(腰入れて真剣に行くぞ!)

 

なかなかBGM内におさまりません。

 

(しんどいけど、笑ってガンバル~)

 

「愛の十字架」では、、、

 

(気合を入れたイントロですが…)

 

(何ですと?)

 

ディレクターNGとは。。。

 

(ええい、とことんつきあうぞ~~)

 

ひとつの番組を作るには、いろんな大変なことがあるんですね。

秀樹さん、関係者の皆さん、ほんとにお疲れさまでした。

 

 

「ザ・スター」全4回の備忘録もようやく終わり。

懲りずにおつきあいいただきありがとうございました。

 

最後にフジテレビが選んでくれたのは、かわいい「眠れぬ夜」のワンシーン。

 

 

 

今日も最後までおつきあいいただき、ありがとうございます。