これぞアジアの大スター  
 
ずいぶん更新をさぼっておりまして、ホントに今さらで申し訳ありません。
 
今回の「激レアさん」は、
 
 
大島ゆかりさん。
 
香港で50本以上の映画に主演したアクションスターなのである。
無問題(モウマンタイ)とは、大丈夫、問題ありません、という意味。
 
福岡に生まれ、体育の先生を目指していた大島さん。
中学では器械体操、高校では空手をきわめ、体育大学に進みます。
 
そんなある日、友人と見たジャッキー・チェンの映画で、ビビッときた、「私はアクションスターになる!」
 
反対するお母さんには黙って練習し、1984年の「超電子バイオマン」に悪役で出演。
 
 
メカ人間のはずが、まさかの顔出し。。。
 
 
しかし、アクションの切れが好評で、
チョイ役のはずが最終回まで出演することに。。。
 
 
そんなある日、香港スター50人が一挙出演する大型香港映画(監督はあの、サモ・ハン・キンポーさん)のオーディションのチャンスが。
日本人は男女1名ずつ、女性の候補には超有名な女優さんやアイドルも名を連ねていて、、、
 
 
だめだこりゃと一瞬思った大島さんですが、アクションへの熱い思いをつづった手紙を制作陣に送ったところ、なんと、どんでん返しの大抜擢。
 
めでたく、「冒険活劇 上海エクスプレス」への出演が決定。
 
 
 
とにかく香港でアクションをしたくて、言葉のほうはあまり覚えてなかったけど、
 
(前向きすぎる・・・)
 
スタッフ全てがアクションの達人で50回NGを出されても、「無問題!」ですべてこなし、、、
撮影スケジュールが延びても、「無問題!」でにこやかにこなし、、、
めっちゃタフな大島さんは香港でもどんどん知られる存在に。
 
そんなある日、大島さんはある映画に出演することに。
 
(新文芸坐で撮ったポスター)
 
そう、「天使行動」なのである。
おお、ここでついに秀樹さんとつながるぞ。
よーく見たら大島さん、ムーン・リーさんの右隣に、ちゃんといらっしゃるのですよ、、、
(もっとしっかり撮影してきたらよかった・・・)
 
同じ日本人ということで、チョイ役で1週間の撮影のはずが、「無問題」でやっているうち、撮影は3ヶ月に。。。
 
 
麻薬組織の殺し屋役の大島さん、最後はボスを殺して、自分が組織を牛耳るような役柄にどんどん変わってきて、、、
 
 
「のどもと過ぎれば・・・ 1996年1月27日」で秀樹さんが記事で書いていたように、ストーリーも毎日のように変わる香港。
 
 
大島さんも同様のことを。
 
そんな活躍がついにジャッキー・チェンさんの目にもとまり、なんと弟子入り~!
さすが、ジャッキーさん。
 
 
ジャッキーの勧めもあり、香港を拠点に活動することに。
 
当時の香港のアクションスターは、一日に映画撮影を3~4か所かけもちするなんて当たり前、今ならブラックと言われそうですが、大島さんはそんな状態を10年続けたそう。。。
ついには「女ドラゴン」と呼ばれるまでの大スターになりました。
 
そんなある日、大島さんにハリウッドからオファーが。。。
なんとオリバー・ストーン監督が、自分の映画に出てくれないかと。
 
うわ、これはチャンス、と思いきや、大島さんの返事は「NO」。
ええ~、断ったの~???
 
(事務所のスタッフに言われたことば)
 
これこそ、「モーマンタイ!!」でしょ、、、そりゃ、みんなツッコミますわ。
なんでも、自分の夢は香港で活躍すること、アメリカでは活躍が難しいからと思ったかららしい。
いさぎよすぎる。。。
 
30年近く、香港をはじめ東南アジアで大活躍した大島さん、いまは地元福岡に戻り、次世代のアクションスターを育てるべく、先生をやっておられるそう。
 
で、ラベリングは、、、
 
グラサングラサングラサン
 
では、「天使行動」での秀樹さん。
(すみません、静止画像に差し替えました)
 
 
(左にいるのは、もしかしてマッハ文朱さん???)
 
(アイヤー!)
 
大島さんの勇姿も。
 

(スタジオのトークがかぶっていたので音声なしにしてます)
 
すごい、キレがよすぎる。
ラストの大島さんとムーン・リーさんとのとっくみあい(?)は壮絶らしい。。。
 
この映画、VHSが昔に出たきりで、DVD化されていないらしい。
見たいんですけど。。。酔っ払い
 
この映画に大島さんが出演されていたなんて聞いたことなかった(もしかして聞いたのに忘れてる???)。
念のため、当時のメモをあさってみたけれど、共演のムーン・リーさんの名前はあっても、大島さんの記録がなかったんですよ。
しかも、ネットの情報によっては、別名「シンシア・ラスター」で記載されているところもあって、これだけだと日本人とはわからない。。。
こんなに活躍されたのに、今ごろ知るなんて、残念至極。。。
 
 
今日も最後までおつきあいいただき、ありがとうございます。