各党の公約から読み解く政治状況⑨
〜ベーシックインカム及び一律給付金について〜
今回は珍しく条件の無い完全版のベーシックインカムが既存政党から出て来ました。
元々ベーシックインカムは、れいわ新撰組が結党する際に掲げて、既存政党に衝撃を与え、その衝撃の大きさに目を付けた、日本維新の会がこれを取り入れました。
しかし今までのは、ハッキリ言って不十分でした。
れいわ新撰組のは、期間限定でしたし、日本維新の会のは、年金や生活保護を無くすなど、制度的に不十分でした。
しかし今回のは、国民民主党が公約で掲げたベーシックインカムは完全版です。
れいわ新撰組みたいに「期間縛り」をしていませんし、日本維新の会みたいに、「バーター」ではありません。
正直、今回は選挙直前に出て来たので、選挙対策の意味が大きいのかなと見えますが、それでも完全版が出て来た意義は大きいです。
それでは、見て行きましょう。
ベーシックインカムとは何か
ベーシックインカムとは簡単に言うと、『政府がお金を渡すから、そのお金で何とか生き延びて下さい』という制度です。
しかし、救貧制度ではありません。
生活保護という救貧制度がありますので、それはそちらに任せて、我々はとりあえず、国民に一定額の購買需要力を付けさせる事が、必要なのです。
そうしなければいつまでも、このデフレ不況からは抜けられませんから。
ベーシックインカムのメリットとは何か
①国民に一定額の購買需要力が付く。
②需要→供給→企業が儲かる→投資熱が加速→人集めが加速→みんな人を集めているので、給与を上げないと集まらない→給与を上げる→更に購買需要力が付き、より良いもの、より多いものを求める→以下、繰り返し。
という、良い循環に入って行く。
③そうなれば、デフレ不況もデフレスパイラルからも脱出出来るし、デフレマインドからも脱出出来る。
失業率も下がるし、給与も上がる。
働く人が増えれば、税収も増える。
そして、税収が増えると言う事は、即ち、国の経済力が増えると言う事。
貴方は日本が停滞したままの方が良いですか?それとも、より良い未来に向かって前進する方が良いですか?
④子沢山の家族であればあるほど、生活が楽になるので、少子化対策になる。
⑤いつ会社を辞めても生活は困らずに生きていけるので、ブラック企業対策になる。
⑥とりあえず、貧困者はいなくなる。
ベーシックインカムが施行されたその日から、その額以下の人はいなくなります。
一律給付金とベーシックインカム
一律給付金とベーシックインカムの違いは何か。
違いは唯2つ。
まず、1つは、『期間限定かどうか』です。
期間限定で、あくまで一時的に実施するのが、一律給付金です。
期間限定で無く、恒久的な制度として残して行く制度として運用を開始するのが、ベーシックインカムです。
だから、れいわ新撰組のように、期間を定めて運用すると言う方法は、むしろ、一律給付金と言えます。
そして、もう1つは、制度の安定性です。
一律給付金は、既に安倍元総理がやっているので、そのスピードの速さ、制度の安定性には抜群のものがある事は、既に証明されました。
従って、要求する側とすれば、気軽に要求出来ます。
ベーシックインカムは、方式こそ同じですが、今までにやった事が無いので、「制度の安定性がある」とか言っても、説得力が無いわけです。
違いは、このくらいですね。
各党の公約から読み解く政治状況
自民党
安倍元総理が一律給付金を配った事で、一律給付金の本家本元と言える存在へと深化した。
最近は、一律給付金は金額を全体として抑える為に、生活困窮世帯限定 で、何回か一律給付金を配っている。
公明党
公明党は新型コロナウイルス対策で現金給付 を訴えてきたが、現在は経済活動が再開しているとして従来の姿勢を転換した格好だ。
公明党は、態度をハッキリと変えましたね。
自公を政界追放しない限り、ベーシックインカム実現の目処は立たないでしょう。
日本維新の会
日本版ベーシックインカムを掲げたのも今は昔、今年は、「あの熱意はどこへ?」と思うほど、さっぱりで、2022年の維新公約 には、全然出て来ません。
もはや維新の会は、ベーシックインカム政党 とは、見なさない方が良いですね。
ベーシックインカム、復活です。
但し今回は、「やらなくてもいいように、事前に逃げをうっている」ような書き方なので、やらない方に傾きつつあるのかもしれない。
立憲民主党
ワーキングプア、低年金者、低所得子育て世帯の方々に臨時の給付金を支給(5万円)など、一律給付金を支給。
これ、自民党より渋いんじゃね?
とりあえず、これ を。
日本共産党
日本共産党は基本的に新しい物に対しては否定的で、古い制度をより良くする事には熱心でも、ベーシックインカムや一律給付金ような新しい政策では、頼りになりません。
見て下さい、これが日本共産党の公約 です。
しかし、特別定額給付金の時や、コロナ禍の時は、こんなに 激しく与党を非難していたのに、選挙になると、さっぱり一律給付金やベーシックインカムは出て来ません。
日本共産党と自民党は、国会に送ってはいけない勢力なのでしょう。
れいわ新撰組
日本で最初にベーシックインカムを打ち上げた新党でしたが、今やこちら のように、期間限定+金額節約という2つの縛りを付けたものになりました。
追加。
れいわ新撰組も、公約 を追加しました。
季節ごとに、1人10万円を配ると言うものです。
残念ながら、人々が必要なのは、「今」です。
なぜ2ヵ月も待たせるのか、意味が分かりません。
山本太郎も国民の痛みが分からない人に成り果ててしまったのでしょうか。
国民民主党
今回、ベーシックインカムを取り入れたのは、国民民主党です。
まずは、公約 を御覧下さい。
正直、公約と呼ぶにはまだまだですが、政策の自由度を確保すると言う意味なら、これは95点を上げられるでしょう。
正直、国民民主党がこんなに凄い政策を持っているとは夢にも思いませんでした。
今回のこの政策は、いきなり出して来た事で、「維新の2番煎じじゃね?」と警戒される事と、玉木代表の発信力が今1つな事を考えると、この政策の浸透度は微妙というか、ハッキリ言うと厳しいでしょう。
国民民主党の方々も、支持者の人々も、この政策を出しただけで満足するのではなく、この政策で一点突破を狙う!くらいの気持ちで、大化けを狙うのも面白いかと思います。
初めて、応援したいと思える政党に出会いました。
是非とも、頑張って下さい。
ベーシックインカム、意外と人気ありますね。
安倍元総理が、特別定額給付金を配ってからわずか3年、選挙する度にベーシックインカムを推す政党が増えて来ています。
ベーシックインカムを推す政党に、党の推進力にしようという魂胆があるのは、分かっています。
それでも、これだけ応援され、これだけ票になるのなら、政党も嫌でも本気にならざるを得ないでしょう。
ベーシックインカム案も、時間と共に、より良い案が出て来てますしね。
今回は、維新の会と国民民主党のどちらが勝つのか。
面白いですね、選挙って。






