さるぼぼコイン、皆さん聞いた事、有りますか?

これは、法定貨幣とは何の関わりも闇契約も、価値の保障すら無くても、お金は作れるし、リアルマネーの動きすら変えてしまえる事が出来る。

そんな魔法みたいなデジタル貨幣が岐阜県に産まれました。


さるぼぼコイン、誕生


さるぼぼコインは、上からの圧力があったわけでも、外部からの要請があったわけでもありません。

これを作ったのは、飛騨信用組合という1企業に過ぎません。

さるぼぼと言う名前は、昔からあった子育てのお守りの名前からとったそうです。


同じ電子マネーという事で、ペイペイを筆頭に、激しい競争圧力が有りましたが、その闘いに無事、勝ち残ったのです。

そして、飛騨高山の中心地において、30〜40%と、他を大きく引き離す圧倒的な1位を取り、地元に君臨しています。


なぜ「最強」なのか?

 

さるぼぼコインは、地域に密着している事があります。

例えば、さるぼぼから緊急アラームが鳴り、見て見ると、熊警報が出てたりするのです。

これは、全国ニュースだと、どんなに細かくとも事件が起きてから1日は経ってからになります。

しかし、さるぼぼならば、すぐ分かります。

熊はしばらくその辺を警戒してからいなくなるので、しばらくは例え自分の家だとしても、近付かないほうがいいのです。

その他にも、祭りやワクチン注射の案内など、これさえあれば大丈夫!という仕掛けが盛り込んであります。


さるぼぼコイン、10の秘策


①チャージした時、1%分がキャッシュバック


これは、分かり易いですし、手軽で便利。


②1さるぼぼ=1円


現金に変える事もできます。

飛騨信用組合の口座を持っていれば。


③ユーザー間、加盟店間で自由に送金が出来る


しかも、ユーザー間は、手数料無料、加盟店間でも0.5%です。


④決済は、QR方式


簡単・安心・手軽と言う三拍子が揃いました。


⑤地域の人々に、さるぼぼコインでしか出来ない事を理解して付いて来て貰っている


さるぼぼコインの真の目的は、「地域振興」である。

その為には、飛騨高山の地域に落とされたお金を、この地域内で使ってほしい。

出来るだけ、地元で消費してもらう事で、我々は今よりもっと豊かになれるのだ、という事を分かって頂いた。


⑥さるぼぼコインでしか頼めない❝裏メニュー❞がある


これは、コインを頼みたくなってしまいますね。

面白い仕掛けです。


⑦税金や公共料金も支払可能


さるぼぼコインのプラットフォームから払えます。(1件30万円以下に限る)


⑧現金のみに紐付き、クレジットカードのように使える


なぜ、クレジットカードに紐付かないのかと言うと、手数料が高いからです。

しかし、さるぼぼコインの保有者=飛騨信用組合の加入者なので、クレジットカードのように便利に使えます。


⑨決済の種類は2つ。


はい。

2つありますね。

1つは、プリペイド(前払い)方式、そしてもう1つが、QR決済。

QRとは、バーコードの事です。

要するに、スマホを使うサービスなわけです。

お試しでちょっと使ってみるか、というのがプリペイド、よし、じっくり使って見るかというのが、QRと言うわけです。


⑩熊警報や、交通情報、その他の事を知らせ、また、位置を知らせる機能を利用すると、飲食店のサービスや、その日限定のサービスが受けられる


さるぼぼは本当に役に立つなあ。と言われる機能がこちら。

地元の人は勿論、たまたま来ただけの人にもサービスをお知らせします。


さるぼぼコインの見据える未来は?


さるぼぼコインは、母体である飛騨信用組合の営業範囲内をほぼ制し、これ以上の拡大は出来ないところまで拡大しました。

では、この次は何を目指すのか。

誰でも気になるところです。

それは、信用組合(金庫)の創業の時に遡ります。

信用組合(金庫)の役割が、営利を目的とせず、地域社会や会員の利益を優先する――、つまり目先の利益の最大化を図る必要がない信用組合は、CSV(共有価値の創造のための)経営を行っているからだ。


CSV経営の秘密兵器


信用組合(金庫)は、利益が計上された場合は、剰余金として積み立て、決算時に自治体や市民団体に寄付しているところも多い。飛騨信用組合は、そのお金を「さるぼぼコイン」の開発・運営に投資することで、電子地域通貨という新しい事業にチャレンジしたのである。こういった取り組みは、木更津市の電子地域通貨「アクアコイン」なども同様だ。

「信用組合の役割として、地域住民の方や地域課題に直接アプローチできる還元方法があるのではないかと。また、高齢化が進むことで、“預金額が増え供給量が少なくなる”という現象も起こります。このままでは、地域を経済面で支えるという信用組合の役割が機能しなくなってしまうという危機感もありました」

地域でしか使えないお金を供給することで、地域内での経済の循環を活性化させる。そしてCSV経営を行う信用組合だからこそ、地域が抱える諸所の問題をブレイクスルーできる……、その秘密兵器として「さるぼぼコイン」は動き出したのである。




出典:飛騨信用組合提供