日本人の賃金は上がらない(8)
〜需要と戦時経済〜
日本は経済についてあまり詳しい人がいないのか、情報制限でもされているのか、経済の詳しい情報についてあまり報道されません。
例えば、今ロシアに対して行われている経済的な締め付け。
皆さん、ここ100年ほどで最も経済的な締め付けが相手を苦しめ、遂には相手が暴発し、そして、その相手をコテンパンに叩きのめして、遂には世界の覇者に昇り積める事が出来た。
皆さん、この国と相手国を知っていますね?
この国とは、アメリカ。
相手国とは、日本です。
日本はその昔、ABCD包囲網と言って、アメリカ・イギリス・中国・オランダの4ヶ国から経済制裁を受け、(この時、日本は中国に攻め込んでいた)、経済的に保たなくなって、やむを得ず戦争に撃って出たのです。
今回は、相手国となるロシアが世界最強の核戦力を持つ核武装国家である事が、あの時とは根本的に違うのです。
さて、この戦争はどのように決着するのでしょうか。
戦時経済と平時経済
戦時経済 と平時経済、この2つには明白な違いがあります。
それは、
①敵対国が決まっており、その国に対して、『経済制裁』または『経済封鎖』という方法を実行する事を前提としている。
②どちらか一方の側に「付く!」と表明する事で、その国は自分の国の立場と経済的な立ち位置を示す事が出来る。
③敵対国及び、その同盟国には厳しい経済制裁、もしくは経済封鎖をするが、場合によっては、その友好国にも経済制裁や経済封鎖をする事がある。
④これは、必然的にブロック経済体制を作り上げる。
また、SWIFTを持つEUが、圧倒的に有利である。
従って、経済制裁合戦となると、EUを取り込んだ側が勝ちやすい。
日本はただでさえ天災や自然災害が多く、自国が他国の事情に依って左右されるような事態は避けるべきで、食料自給率やエネルギー自給率は、100%国産を目指すべきです。
それこそが、我々が英霊に対して胸を張って御報告出来る事です。
そして、戦時経済体制 になる、移行するというのは、特にそういう宣言は要りません。
そういう時に、「(国民を必要以上に刺激しないために、あえて戦時経済体制へ移行するとは言わないが、一方の側に付いて)どちらかの側に経済制裁を行う」と言うのは、これは、〘戦時経済体制へ移行宣言〙に他なりません。
だからこそ、ロシアが、「そんなの(経済制裁)は、我が国に対しての戦争開始宣言に他ならない」とキレてるわけですし、日本近海に海軍を派遣してくる わけです。
ロシアなら、二正面作戦も有り得るでしょうね。
戦時経済体制は、平時経済体制と何が違うのか?
戦時経済体制とは、輸出入を完全に止められる事が痛いのです。
かつての日本の時は、昭和恐慌のショックからまだ立ち直ってない時でしたし、今回のウクライナ侵攻の時は、何も無くても、世界経済がインフレだスタグフレーションだと騒ぐ事態になっています。
それだけ、影響が大きいですし、対象国は、例えそれまでどれだけ貿易黒字を稼いでいた品であろうと、最優先で止められます。
つまり、どれだけ供給力があろうと、無意味ですし、無力なのです。
それどころか、敵対国の側は、「ほら見ろ、あの国はこんなにダメージ受けてるぞ!もっとやれ!もっともっとやれ!」となるわけです。
こうなってしまえば、もはや供給力が幾ら高くとも、全く無意味ですが、需要が高く他国がおいそれと手に入れる事が出来ない物の場合、それの値段が暴騰します。
これは、経済制裁しにくくなるので、こういう品を確保しておくのは、とても有効です。
逆に自動車など、他国が幾らでも作れる物、つまり需要がそれほど高くない物の場合、全く他国に対しても世界に対しても、影響は無いわけですから、安心して経済制裁をやりまくるでしょう。
日本はどちらの側に属してるか、分かりますね?
ちなみに、「そんなの資源国しか無理に決まってるじゃん。無理言ってんじゃねー」と思ってる、そこの貴方。
日本はもっと海底の開発 をするべきだと思いますよ。
戦時経済体制の回避方法
日本は一度やられたのにもかかわらず、その時の対策が全然なっていません。
挙げ句の果てには、「供給力が全て」とかいう間違った理論を鵜呑みにしているわけですが、ここでハッキリ言っておきましょう。
【戦時経済体制の回避方法】
①とにかく、外交!
日本は、合戦をすれば必ず負けます。
それが嫌なら、外交するしかないのです。
外交で問題を未然に防ぐしかないのです。
②自給率100%を目指す
食料自給率やエネルギー自給率など、日本はこれら自給率が低過ぎます。
常日頃から、経済制裁なんて効かないよ!という姿勢を見せておけば、経済制裁しにくくなります。
③常日頃から、同盟国・友好国を数多く作っておく
「あの国目ざわりだけど、バックにこれだけの国が付いてるとな」と思わせる事が出来れば上々です。
まあ、経済制裁の回避方法は、戦争の回避方法とほぼ同じです。
今回の相手は、《世界最強の核戦力》を持つ、ロシア
ロシアは、通常戦力ではNATOに敵いませんが、核戦力ならば、NATOを滅ぼす事も、世界を滅ぼす事も、地球そのものを壊す事も可能です。
また、経済制裁を予想して、それに対しては、何年も前から準備をしていたので、ロシアには、「制裁は効かないんじゃないか」と言う疑問が、頭の中で燻っている人がいます。
また、ロシアは経済制裁を逆手に取って、旅客機500機を借りたまま自国の物にしてしまう、と言う事をしています。
ロシアの領空を飛べないというのは、かなりのコストアップに繋がります。
仮に、かつての日本のようになった場合、ロシアは「どうせ滅びるなら、お前らも道連れだ」とばかりに、核のボタンを押すでしょうし、やけっぱちになって周辺国を飲み込みにかかるかもしれません。
ウクライナ侵攻は、これが終わった後が「本番」です。
ロシアがどう動くのか、経済制裁はいつ終わるのか、全ては、「その後」次第です。

