今回は「神様」「眷属」「お稲荷さん」という言葉が、ランダムに出てきますので、先に説明をしておきますね。
神棚に来てくれるのは、神社の「眷属」です。
神社の「ご祭神」が来るわけではありません。
ですから、正しい呼び方は「眷属」なのですが、
神棚に祀ったら、その家庭では「神様」とお呼びします。
「家の神様」ですね。
これは、家の中だけでなく、外でも、その本家の神社の境内でも、家族間で話をする時は「うちの神様」です。
神棚に祀っているのに、「眷属さん」とか「眷属様」と言うのは、ものすごく失礼ですから、お気をつけ下さい。
「お稲荷さん」というのは、神様の種類です。
伏見稲荷のご祭神である、大きくて神格が高い神様も、その眷属たちも、神棚に祀っている稲荷神社の眷属(家の神様)も、みんな「お稲荷さん」です。
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神棚を持っている方は、たま~~~に、でいいので、その神社に行くことをおすすめします。
これは、『お稲荷さんのすごいひみつ』に書いた、お稲荷さんにしっかり守られている叔母の話です。
叔母の家には、伏見稲荷から来たお稲荷さんがいます。
この記事に書いているように、包容力のある、本当に優しいお稲荷さんです。
つい先日、叔母は、友人と一緒に、なんと!
伏見稲荷大社の後方にある、稲荷山に登りました。
78歳で、です。
一の峯まで登ったというのです。
相変わらず、すごいな! と思っていたら、その時の動画が送られてきました。
神仏に関しては、実際に見ないと、確実なことは言えませんが、
その動画には、叔母んちのお稲荷さんが、ニッコニコで、飛び跳ねながら、叔母と一緒に登っているのが見えたのです。
叔母の家にいるのは、伏見稲荷の眷属です。
その様子がわかった時、眷属が自分がいた神社に、祀ってくれている(守っている)人間と一緒に里帰りするのは嬉しいんだな~、と思いました。
その後、友人(ダキニ天さんに2000万円もらった人です)と会った時、
ドライブ中に、「ここは神棚に祀っている神様の神社だから寄りたい」と言うので、参拝に付き合いました。
境内に入った友人は、「ワクワクする~!」と、スキップでもしそうな勢いで、本殿に向かって行きました。
この時、同行した私はそっちのけです(笑)。
「神様~!」という感じで、本殿へ一直線でした。
それを後ろから見ていたら……
友人の家の神棚に来ている、この神社の眷属が見えました。
眷属は、ものすごーーーく嬉しそうに、友人に寄り添っています。
そして、周囲の眷属たちに、「今、ワシが守っている人間だ」「信仰心の厚い、いい人間だろ?」みたいな感じで、紹介しているのです。
しかも、なんだか誇らしそうです。
ほぉぉ~! と思いました。
神棚にいる眷属は、その家の人間が、自分の神社に参拝するのが、本当に嬉しいのです。
同僚……(という言い方は違うのですが、あえてこう表現します)、
同僚である眷属たちに紹介したいみたいです。
その光景を見ていると、友人ちの神棚にいる眷属の、友人に対する、あたたかい愛情が伝わってきました。
神棚に祀って丁寧にお世話をしていると、ここまで可愛がってもらえるのだな~、と知りました。
神棚を持っている方は、神棚に向かって、お礼を言ったり、お話をしたりすることが一番大切です。
でも、できれば、たまにでいいので、神社に行くと大喜びしてもらえます。
前述の叔母は広島に住んでいます。
新幹線で京都まで行き、そこから伏見まで行って、高齢であるのに、「伏見の神様にご挨拶をしよう」と、下の神社で手を合わせるのではなく、稲荷山に登ったのです。
叔母の家にいる眷属は、どんなに嬉しかっただろう、と思います。
ぴょんぴょん飛び跳ねながら、一緒に登っていたのもわかります。
というわけで、神棚をお持ちの方は、たまにでいいので(そんなにしょっちゅう行く必要はありません)、
本家の神社に行くと、神棚に鎮座している「家の神様」が大喜びをしてくれます。
10月31日発売です。