神社では見かけませんが、お寺では「一願」という文字が書かれた仏像をたまに見ます。
「一願不動明王」「一願地蔵尊」「一願観音」、広島県の宮島には「一願大師」もありました。
「一願」は、一生にひとつ、お願い事を叶えてくれる、という意味です。
新刊の『お稲荷さんのすごいひみつ』に書いているのですが、私が参拝したお堂は「一願」と書かれていないのに、「一願」であると、お稲荷さんが教えてくれました。
その時に、お稲荷さんがサラッと言ったひとことが、
「願いが叶う確率は高い」でした。
ひとつは叶えてあげよう、という仏様なのです。
お願い事をひとつだけ持って、いそいそと参拝に行く……
その参拝者を見て、できるだけ叶えてやりたい、と思っている仏様なのです。
神様が、「叶う確率は高い」と言ったということは、本当に叶いやすい、ということです。
期待できます。
ただし、「一願」ですから、ひとつが叶ったからといって、ふたつめをお願いしても、叶えてもらえません。
「一願」と知らずに、ふたつお願いをした場合、どちらも叶えてもらえない、というのが普通です。
仏様によっては、まれに、ふたつのうちの、どちらか一方を叶えてくれることも……ないこともないのですが、一般的にはNGです。
新刊でご紹介したお堂は、本来は「一願」なのに、そのような表示はありませんでした。
せっかくひとつは叶えてくれる仏様(ここの場合、正しくは眷属たちが叶えてくれます)なのに、もったいないな~、と思いました。
他のお寺でも、もしかしたら、「一願」とは書かれていないけれど、「一願」の仏様がいるかもしれません。
そこでする願掛けは叶いやすいです。
つまり、「一願」と書かれている仏様を見つけたら、ラッキーだということです。
「一生にひとつだけのお願いです!」と、明るく、元気に前置きをして、願掛けをするといいです。
仏様は爽やかに微笑みながら、「なんだ? どのような願いか?」と聞いてくれます。
※福岡県浮嶽の「白龍お稲荷さん」へのショートカットの道は、細くて、運転に不慣れな方や、大きな車は難しいそうです。(たぶん林道ではないかと思います)
道路脇には排水溝があり、そこに落ち葉がたまっているせいで、排水溝とわかりにくいらしいのです。
脱輪の危険性もあります。
というわけで、ショートカットの道で行こうと思われている方は、どうか運転にはお気をつけ下さい。
10月31日発売です。