バッキンガム宮殿にいた神様は巨大で、ものすごいパワーを持っていました。
前述したように、非常~~~に強くて、エネルギッシュな神様です。
怪獣のようなドラゴンを眷属に持っているのです。(ドラゴンは想像上の存在だと思っていたので、飛翔しているのを見た時は、本気でビビリました)
とりあえず、ご挨拶をし、22年前にスリの被害から救ってもらったお礼を言いました。
あの時の息子は大人になっておりまして……と、息子の報告もしました。
この時、すでに周囲はうっすらと暗く、神様とコンタクトができるギリギリの時間でした。
バッキンガム宮殿を、軽く「写真だけでも撮っとく~?」程度に考えていたことを……
ここで「くぅぅ~ 」と後悔しました。(泣)
神様は、感覚的にスサノオさんクラスだと思ったので、「国の神様でいらっしゃいますか?」と聞いてみました。
「うむ」というお返事をいただいた私は、
「日本には天照大神(あまてらすおおみかみ)と言われているアマテラスさんが、日本の魂を守っておられ、
素戔嗚尊(すさのおのみこと)と言われているスサノオさんが、天皇陛下を守っておられます。スサノオさんは天皇陛下を通じて、全国民を守っておられる神様です」
という説明をしました。
イギリスの神様は、自分はそのスサノオと同じである、と言います。
国王を守り、国王を通してイギリス国民を守っている、ということでした。
へぇ~! と、この言葉に心底驚きました。
イギリスは遠く離れた国ですが、同じような感じで国を守っている神様がいたのですね。
この神様もかなり古いです。
日本の太古からいる神様と、雰囲気がとてもよく似ています。
ブリテン島が大陸とつながっていた時からおられたそうですが、島になった時に、正式にこの島を守る神様になったとのことです。
神様によると、ブリテン島は太古の昔はそうでもなかったけれど、人間が多く住むようになってからは、領土や支配者がけっこう変わったそうです。
その時に、神様の出入り(「ではいり」という表現はおかしいのですが、ブリテン島に来たり、出て行ったりという意味です)や、交代などが、多くあったそうです。
島国である日本でも、たまに大陸から来た神様に会ったりしますから、そのような移動があるのはわかりますが、ヨーロッパ方面(隣国が近い国々)は、そういうことが、ごく普通に、頻繁にあったらしいです。
私が、大英帝国最盛期の質問をしたら、
一時期、この神様の下にいた、何柱かの神様が強烈に強かった、と言っていました。
パワーが大きく、気迫もあり、国を栄えさせようとする方向で、その何柱かの神様方が一致団結していたらしいです。
それで驚くほど国が繁栄したというお話でした。
ここで、「え? イギリスの神様方って、国の繁栄にパワーを使いたいとか、領土を広げたいとか、そういう感じ?」と疑問に思いましたが……
それよりも神様の移動のほうが気になったので、そっちの質問からしました。
「あの? 神様ってそんなに出入りするというか、変わるものなのですか? 大地の神様とか、山の神様とか、日本では動かない神様のほうが多いのですが……」
「ここでも同じようなものだ」
「へ? でも、出入りがあるって……?」と思いましたが、この時の私には、聞きたいことが山ほどありました。
で、つい、「イギリスの主な宗教って、キリスト教ですよね?」と、前の質問の答えがよく理解できていないのに、あたふたと次の質問をしたのです。
神様は、私のそんな心の状態を見て、フフッと笑い、うなずいています。
多くの人が教会に行って祈っているのは、この神様や、大地の神様、山の神様などに対してではなく、「宗教」です。
でも、もとからいる大地の神様や山の神様などは、宗教とは関係ないのですが、教会に来る人々を見ているそうです。
それは、人間を守るため、ということでした。
ん? それってどういうこと? と思った時に……
残念ながら、ここでコンタクトができる時間が終了したのです。
うわーん。
午前中に来ていれば~、と涙目になりましたが、仕方がありません。
急激に下がった気温にブルブルしつつ、バッキンガム宮殿をあとにしました。
ヨーロッパでの、宗教と神様の関係をさぐる旅がここから始まったのですが……
続きはすぐには書けないため、すみません、ここから先は気長にお待ちいただけるとありがたいです。