小学生だった息子と2人で、イギリスに個人旅行をしたのは、2001年の1月でした。
22年前です。
なぜ、わざわざ寒いこの時期に行ったのかと言いますと、1~2月は航空券が激安だったからです。
もちろん、直行便ではなく(直行便は高額でした)、この時はアムステルダムかどこかの経由だったように記憶しています。
すんごい長旅でロンドンに着いたわけですが、まだまだ若かったので、まったく疲れは感じませんでした。
ロンドンに到着した翌日、さっそく訪れたのがバッキンガム宮殿です。
楽しみにしていた、衛兵の交代式を見に行きました。
お天気は快晴で、そんなに寒くもなく、見物客は多かったです。
宮殿の前は、ワイワイガヤガヤと大混雑していました。
衛兵の交代式は格式高く、威厳がありました。
「すごいね」「カッコいいね~」と息子と話しながら、写真を撮ったりしつつ、見学をしました。
交代式が終わると、徐々に観客がいなくなります。
そこで、バッキンガム宮殿をバックに、何枚か写真を撮りました。
写真はこれで十分、もうここではカメラ(使い捨てカメラでした)は、使わないな、と思いました。
カメラをリュックにしまおうと、背負っていたリュックを背中から下ろすと……
なんと!
ジッパーが開いていたのです!!
そのリュックは、アーチ型に開くようなジッパーでしたが、パックリと3分の2ほど、開かれていました。
!!!
ひえぇぇーーーーー! と、真っ青になりました。
当時、海外に持って行くのは、トラベラーズチェックか現金か、という時代です。
トラベラーズチェックは現金化がややこしく、受け付けてくれないお店もあったりしたので、私はすべて現金にしていました。
10日間滞在する、その費用を全額、現金で持っていたのです。
ホテルの部屋には金庫がなかったため、リュックに入れて街に出ました。
パスポートは、リュックの、背中側(表面ではなく、背中にくっつく面)下部にあるポケットに入れていましたが、お金を入れたお財布は普通にリュックの中でした。
リュックのジッパーがパックリ開いているのを見て、「スリにやられた!」と愕然としました。
※続きます。