引っ越したてのおうちで、


アウターをしまうところがなくて、


IKEAで購入した、ドレッサー。


兄弟で頑張って作ったのに


扉がずれてしまう。


悲しくて、悔しかった。


だってしっかりズレないように作りたかった!


完璧に仕上げたかった!



昔、よく見てた土曜の王様のブランチ。


華やかなディーナーとデートコース


広く美しい家と完璧に整頓された洋服の家具


流行最先端をいく、画期的な品々。


青年だった僕はそんな人生がこれから繰り広げていって


それを幸せなんだと信じて疑わなかった!



そして大人になった僕は、


目の前のズレた棚に失望している。


だれもが完璧じゃなくて欠陥がやっぱりあって


苦手なものがあって


それでもみんな生きていて。


僕ら頑張って作ったんだ


完璧じゃない不恰好な棚の前


なぜか大切にしたいと思った。


そんなこと思うはずないっていつかの青年は言った。


交換しに行くべきか迷っている。