今日は集諦(じったい、じゅうたい)についてです。
・苦には原因があるという真理
・苦の原因=煩悩という真理
・煩悩(欲望)が尽きないことが苦の原因を生み出している、という真理です。
苦しみの原因は煩悩である。
煩悩とは、その根源は「渇愛」です。執着、欲望と言ってもいい。
渇愛が苦の本質的な原因だと知ること。これが重要です。
人間はどこまで行っても満足しない生き物です。
決して尽きることのない欲望。
欲望が欲望を呼び、苦しみが苦しみを生み出す。
苦が苦を呼び集めるという意味で、この真理を「集諦」「苦集諦」といいます。
人間の欲望には際限がありません。
あれも欲しい、これも欲しい。
これが個人のことだけでなく、社会のシステムまで欲望に縛られているのです。
もっと速く。もっと売れ。もっともっと…
限界への挑戦、向上心と取れば美しくも聞こえるけれど、結果的には苦しみの原因になる。
自らを、社会をも苦しめる。
結局、今ある苦しみは自分達で生み出していることになる。
仏教では、苦の原因構造を「十二縁起」というシステムで説明しています。
現代において、この社会と関りがある限り、この苦からは逃れられません。
この社会はイス取りゲームとババ抜きで成り立っていると言って良い。
だから古代の聖者、賢人は完全に俗世を離れて、出家したんですね。
そういう点では、現代では出家しても俗世を離れることにはならないので、本当の意味での出家は難しいですが。
今回は、苦の原因は煩悩であり、煩悩の根源は渇愛である、ということを知って欲しいと思います。
そして、渇愛は滅さなければならない。
渇愛を滅する生き方をすることが解脱(悟り)への道となります。

