健康養生の柱となるのが食養生ですが、中でもエネルギー源となる糖質の確保は
重要です。日本人には飢餓に対して防御が働く遺伝子があって、糖質には敏感に
働くようです。
しかしながら現代人にはこの糖質が過剰なのです・・・。
食品の成分表には糖質ではなく炭水化物と表示されている場合が殆どですが、炭
水化物は糖質と食物繊維から成り立ち、糖質の量が定かでありません。
食養生の点からもこの二つは区別して表記してもらいたいものです。
最近の糖尿病の食養生法では、糖質の補給を減らしタンパク質を増やす食事が糖
尿病の改善法として効果を発揮しています。
恐らく日本人にピッタリの改善法だと思われますが、肥満の改善においても活用
できる方法のようです。
タンパク質の補給に食材をどのように選択するか・・・?
もちろん個人差や生活環境によって異なると思いますが、基本的には植物性タン
パク質が日本人にはお勧めで、これに合わせて動物性タンパク質を補う工夫をす
べきでしょう・・・。
就寝中は断食状態にありますが、朝食は断食を破る事になるので“ブレークファ
ースト”といいます。
ランゲルハンス島が活動してインシュリンを分泌するのは朝食後ですが、朝の体
内時計とリズムが合い、無駄なインシュリンの働きが無ければ好循環が起こり、
脳神経に付着するアミロイドの抑制に働いてくれる事が解明されています。
つまり糖尿病の食養生による改善と体内時計の働きによって、認知症の予防にも
役立つ事になるようです・・・。