健康養生法には多種の方法があり、どれを選択するかはそれぞれの健康課題に掛

かっています。

どのような選択であっても極めれば腸と脳に辿り着きます。

人間の生物学的発生の経過からしても腸脳関係が認められ、その後の生成化育に

おいては、この二つの臓器や器官がコントロールすることになります。

腸が神経系と深く関わっているのも、生命初期の成長過程からうかがい知る事が

出来ます。


ウォーキングなどの適度の運動は代謝促進に役立ち、基礎代謝力をアップしてく

れますが、血流と内臓の動きをサポートすることで消化機能も当然向上します。

取り入れた食物は、消化機能が向上することで栄養素の化学合成と腸内の微生物

酵素の働きが、生体の維持と蘇生力にも似たネゲントロピーをもたらしてくれま

す。


腸内では様々な物質が合成されていますが、腸内細菌が作り出す酵素群と植物酵

素群、ミネラル、ビタミン、アミノ酸の複合的な働きは肝臓・すい臓・脾臓など

の腹腔内臓器の協力を得て、内分泌物質や神経伝達物質、その前駆体を作り出し

ています。

もはや腸の働きは消化吸収と言った単純な生理作業ではなく、脳や各臓器へのコ

ンダクター、あるいはコントローラーとして存在しているのです・・・。


この大切な腸の大敵が“便秘”なのですが、便秘に悩む日本人は4000万人と

も言われているのです。

さてその原因は・・・?