ヒトは、いったい体内の水分がどの程度失われれば死に至るのでしょうか・・・。
血液では体重の10%程度が失われると死に至ります。
また水分のみを補給していれば1ヶ月~40日間程度は生き延びられるようです。
通常水の補給は1日2リットル程度で、排泄と皮膚からの蒸散の合計もこの程度
でしょうか・・・。
もちろん水を補給しなければ排泄の量も減り、且つ蒸散を極力抑えれば、1日に5
00~1000ml程度の排泄量として、身体の水分量が体重の約60%ですか
ら、体重60kgのヒトであれば36kgが水分で、そのうち65%程度の体内の水
が失われると死に至るでしょう・・・。
おそらく水を一切補給しなければ3週間以内に死に至るようですが、他の栄養素
で比較すると、例えばビタミンcを3週間補給しないでも死に至りません。
肉を3週間食べなくても致死には関係ないのです。
水は特別なのです。
水は内の生化学反応の全てに関係しており、細胞の内外に圧倒的な主導権を持っ
ているのです。
水は、60兆を有する細胞群の一つ一つにも入り込み、小器官を形成したり、組織
を構成したり、維持したり、エネルギーを発現する役割を果たしていますが、そ
の役割を果たしている瞬間を確認する事が余りにも難しいために、研究者もこの
分野に積極的には参加して来ないのが現状なのです。
水の機能はその構造にあって、分子構造の建築学的な形成現象は、実に水の分子
結合の幾何学的な模様にあるとする考えは、他の原子物理学や有機化学の世界に
おいても適用できる幾何学的構造エネルギーとして考えられるようです。