ピーナツの皮から抗ガン効果を発揮する「レスベラトロール」と言うファイトケミカルが見つかりました。


この研究発表はイリノイ大学の研究グループが行なったものですが、発表から既に10余年を経過しています。


その後この「レスベラトロール」が医薬品よりも健康食品などに応用されていますが、健康食品も流行があり、レスベラトロールの本格的な出番がいつ頃になるか興味のあるところです。


と言うのもこの物質は発ガンの初期から、促進期および悪性化期間であるプログレッションの各段階に効果を発揮するからです。

皮膚ガンによるテストでは、なんと98%の抑制効果を得ているのです。


このためガン予防物質として期待されているのですが、レスベラトロールはピーナツの皮や葡萄の皮より得られる、ごくごく微量の物質のため抽出方法に課題があるのです。

また単離抽出すると過去の例からも副作用をもたらすことは間違いのないところです。


落花生を用いて低温遊離水溶型で抽出する製法が日本にありますが、無農薬の落花生が必要になります。


また落花生は油脂が多く含まれるため、油脂対策を施してリスベラトロールを抽出する工夫が必要です。


抽出されるリスベラトロールはppmレベルのさらに1000分の一(ppb)程度でも有効に働くようです。


こうなるとホメオパシーのような働きがあるのか、、、とも思ってしまいます。


ともあれ「レスベラトロール」なる物質は、今後注目すべきファイトケミカル(植物生理活性物質)の一つであることは間違いのないところです。