秋以降も食品は値上げラッシュの見通し…小麦の代わりに「生米パン」に注目!

10日に発表された米CPI(消費者物価指数)が予想を下回ったことで、インフレがピークを過ぎ、利上げペースが鈍化するとの見方が出始めている。
急騰していた小麦の先物価格は、ロシアによるウクライナ侵攻以前まで戻しており、10月に改定される輸入小麦の政府売り渡し価格は2割程度の値上げが必要なところ、据え置かれる方向だという。
だが、食品の値上げは秋以降も続く見通しだ。
帝国データバンクが1日に発表した「『食品主要105社』価格改定動向調査(8月)」によると、今年1月から7月末までに1万8532品目を値上げ。8月中に累計2万品目を突破する見通しで、秋以降も“値上げラッシュ”は収束する気配がない。相次ぐ値上げで、食卓の見直しを迫られる家庭は決して少なくないだろう。
■在庫余剰で安価
一方、新型コロナの感染拡大以降、緩やかに下がっているのがコメの価格だ。外食での消費減や古米の民間在庫量がダブついている影響もあるが、日本人が昔に比べてコメを食べなくなったことが大きいという。
「60年前に比べて日本人1人当たりの消費量は半減しています。いうまでもなく小麦を原料とするパンやパスタ、ラーメンなどが広く食べられるようになった影響が大きいですが、いくらコメの方が安いと言っても、食事にもおやつにもなる手軽なパンを急に食べなくなるとは考えにくいですね」(米流通評論家の常本泰志氏)
大手メーカーやパン屋が米粉パンを販売したり、ベーカリー機で手作りする人も増えているが、まだ一般的ではないだろう。
そんな中、コメ余りを少しでも解消しようと、生米からパンを作る取り組みが行われているとのこと。このプロジェクトに携わる上級麹士の山田明美さんはこう言う。
「生米パンの特性は古米を使ってもおいしく、市販の米粉より安く作れるところです。小麦粉より2時間短縮できて失敗が少なく、小麦アレルギーを気にせず食べられます」
作り方は簡単だ。生米とぬるま湯(夏場は冷水)をミキサーにかけて数分撹拌。その後、砂糖、塩、食用油の順に入れてさらに撹拌し、最後にドライイーストを入れて撹拌すると、ペーストが完成。その後1次発酵を経てオーブンで焼くと、モチモチのパンが完成するという。生米180グラム、0.5斤の大きさのパンが材料費70円ほどでできる。パン好きもうなるほどのおいしさとのこと。物価高の中、選択肢のひとつとして、レシピを参考に作ってみるのもありだろう。