福島県に伝わる伝統料理「ポーポー焼き」が激ウマ いわきに行ったら必ず食べよう | 時事刻々

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福島県に伝わる伝統料理「ポーポー焼き」が激ウマ いわきに行ったら必ず食べよう

熊田熊男

喜多方ラーメン、福島牛、オリンピック関係者にも絶賛された桃など、福島県には美味しいグルメが山ほどある。


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■プロからの評価が高い福島グルメ

その中でも、とくにプロからの評判が高いものといえば、やはりいわき市で水揚げされた魚介類、「常磐もの」だろう。

いわき市農林水産部水産課が展開する常磐ものPRサイトによると、築地で働いていた水産関係者の99パーセントが美味しいと回答したそうだが、市内には常磐ものを使用した美味しい料理店がたくさんある。


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■ごはん・カフェ きゅういち

その中でまず行ってほしいのが、平豊間にある「ごはん・カフェ きゅういち」。

一見オシャレなビーチサイドカフェのように見えるのだが、じつはとある伝統料理が美味しいと評判の店だ。

■いわき市名物ポーポー焼き

ここで食べられる伝統料理とは「ポーポー焼き」。簡単に説明すると「さんまのなめろう」だが、きゅういちでは小麦粉などのつなぎを一切使わず、当時の味を守り続けている。

今回はポーポー焼きと一緒に、常磐もののサバを使用した、特製スパイスのサバカレーも注文した。


■まるで美味しそうなハンバーグ

数分後到着したポーポー焼きのビジュアルは、まるで美味しそうなハンバーグのよう。

気になる味だが、臭みは一切なく、味噌やショウガ、ネギの風味がほんのりと効いて激ウマ! また、新鮮なサンマを使用しているからだろう、身の弾力が物凄くあり、ジューシーさもハンパじゃない。

話を聞いたところ、ポーポー焼き1枚にサンマ1尾ぶんの身を使っているそうだ。それを1枚250円で販売しているとは、サンマ高騰のご時世にあまり儲けがないのではないだろうか? こんなに美味しいのだから、もう少し値上げしてもいい気がするのだが…。

■サバカレーも絶品

常磐もののサバを使ったサバ缶入りのサバカレーは、本格派カレー店に負けない複雑な香りと美しい見た目が最高の一皿。

こちらはごはんに合うようスパイスにこだわるだけでなく、タマリンドのかわりに梅干しを使うなどの工夫もされているそうだ。


■カレーもウマい

良質なサバを使用しているからか、スパイスに負けないサバの旨味が負けておらず、脂もしっかりとカレーに溶け込んでおり、こちらも絶品である。

あまりに美味しかったのでそれぞれ別で食べてしまったが、次に行く機会があったらポーポー焼きとサバカレーを合わせて食べてみたい。

きゅういちでは1人前からのアンコウ鍋も今後提供予定とのことなので、タイミングが良ければ食べられるだろう。いわきへ行く機会があったら、ぜひ訪れてみてほしい。

【ごはん・カフェ きゅういち】

住所:福島県いわき市平豊間下町148-1

(取材・文/Sirabee 編集部・熊田熊男