約8割が負担に感じる「名もなき家事」、時給換算の早見表 | 時事刻々

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今日は、「約8割が負担に感じる「名もなき家事」、時給換算の早見表」です。
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約8割が負担に感じる「名もなき家事」、時給換算の早見表

マネーポストWEB
あなたの家事を時給に換算するといくらになる?

 外出中の急な雨に慌てて帰宅すると、干しておいた洗濯物は全滅……落胆する私をよそに、夫と子供はテレビに夢中。「対岸の火事」とは、まさにこのこと。こうした例は、枚挙にいとまがない。

「『もしもし、おれ。お前さ、電気つけっぱなしで出かけてたから、消しておいてやったよ』。 外出していると、夫が得意げに電話してきた。いつもあなたがつけっぱなしにする電気を誰が消していると思ってるのかしら?」(専業主婦・53才)

「料理」「洗濯」「掃除」などの代表的な家事に分類できない、小さな「名もなき家事」。“毎日の献立を考える”“水切りカゴの食器を食器棚に戻す”“洗濯前に裏返しの靴下を元に戻す”“脱ぎ捨てられたコートをハンガーにかける”── 一つひとつはなんてことない作業かもしれないが、1日に何度も、毎日続くことを考えると気が遠くなる。

『女性セブン』が500人に読者アンケートを実施した結果、約8割が「名もなき家事」を負担に感じているという結果となった。

「何度言っても靴下の裏返しが直らない」(正社員・39才)、「絶対に取り替えたくないのか、トイレットペーパーを残り数cmで残す」(無職・54才)と、不満の声が出るわ出るわ。冒頭の夫からの電話も、読者から寄せられた“実話”だ。「ゴミの分別くらいしてよ」と言えば、「それはママの仕事じゃないの?」と返ってくる。

 大和ハウス工業「家事年収シミュレーター」を監修した、家計研究家でファイナンシャルプランナーの氏家祥美さんが言う。

「日本ではいまだに家事は女性の仕事という考えがあり、『名もなき家事』に追われている女性が多い。料理や洗濯や掃除だけでなく、すべての『名もなき家事』にも価値があります」(氏家さん・以下同)

 2016年にブームを巻き起こしたドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)では、サラリーマン・津崎平匡(星野源)の“契約妻”として家事を行う森山みくり(新垣結衣)の月収は19万4000円(1日7時間労働)。フルタイム勤務と同じくらい価値のある仕事を、主婦は365日無償で行っているのだ。

家事労働を月収に換算すると約40万円に

 では、自分の“家事月収”はいくらになるのだろうか。別掲のシートに、あなたが「名もなき家事」に費やしている時間を記入し、計算してみてほしい。厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」を参考に、似かよった職に就いていると見なして時給換算した。

 例えば、1日に炊事3時間、掃除2時間、洗濯や雑用で1時間ずつの計7時間働き、同時進行で育児をしたとすると、その月収は40万7375円。年収約490万円の“高給取り”になる。

「時間を書き込んでお金に換算することで、家事を可視化することができます。どんな家事をどのくらいやっているのかが見える化されると、その大変さがわかるだけでなく、何をどのくらい行っているのかを把握することができる。結果、ムダな家事をしていないか見直したり、家族間で家事シェアについて話し合うきっかけになります」

 とはいえ、家族のために行う家事には、お金には代えられない価値があることも事実。氏家さんは「お金に換算できるということは、裏を返せば、誰がやってもいいということ」と話す。

「家族の誰がやってもいい『名もなき家事』を減らすことで、外に出て働いたり趣味の時間を充実させることはもちろん、子供の体調管理や、家族と触れ合うなど、その人にしかできない、本当に価値のある家事に時間を費やすこともできるようになります」