私が考える選挙攻略術(4) | 時事刻々

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はい。皆さん、こんにちは。
今日は、「私が考える選挙攻略術(4)」です。
それでは、行きましょう。

私が考える選挙攻略術
 
(4)「メディア対策をどうするのか」


安倍さんは(是非はともかく)メディア対策が優れています。

支持率をあげるために、メディア首脳と会食をしたり、芸能人や著名人と頻繁に会を開いたり会食したりしています。

メディア首脳や芸能人や著名人の中に親安倍派を作る意味合いもあるでしょう。

選挙前にトランプ大統領を国賓として招き、メディアを独占状態にしているのもその作戦の一環です。

広告費を一切かけることなくメディアが常に安倍さんをトランプ大統領と共に写してくれるのでこれほどの宣伝効果はないでしょう。今の所、非常に功を奏しています。

安倍さんは、オリンピック閉会式ではマリオに変身して地球の裏側で土管から飛び出したり、バラエティ番組や吉本新喜劇などにも出たりしています。非常に戦略的ですが、単純な国民はそれを見て「意外と気さくだな」「親しみやすい」と思っています。

では野党はどうなのでしょうか。野党の中で国民に「親しみやすい」と思われているリーダーはいるのでしょうか? 

正直バラエティ番組などは出てほしくはありませんが、一部の国民は基本的に単純なので、「テレビに出ている人=親しみやすい人」と思い込みます。

やはり野党議員にも親しみやすさの演出(本来はそんなものがなくても国民がちゃんと選べばいいのですが)は必要ではないでしょうか? 

ある有力な野党議員はTVに出るとダースベイダーのテーマがかかります。正直これは、イメージ戦略として失敗しています。

政権をとったらどのように対応していくつもりなのでしょうか。

安倍さんと同じようにメディア首脳と会食を繰り返すのか、それともそういうことは一切やらないのか。

そもそも論を言えば国民が賢明で、イメージ戦略などに左右されずにちゃんと政策を選べればいいのですが、残念ながらそうではありません。

大半の国民が政策の中身や実績ではなく「イメージ」で選んでしまう現実があるのですから、やはり野党議員もその現実を直視し、イメージ戦略を変えていく必要があるのではないでしょうか。

その点、小泉進次郎くんなんてイメージ戦略に長けていますよね。中身がさっぱりないのに、街頭演説すれば人だかり。世のお母様がたにキャーキャーいわれ、選挙も圧勝です。

野党議員の中であのくらい注目を浴びる国会議員がいるのでしょうか?(本来は中身があった方がいいに決まってますが)

正直、一般国民の野党に対するイメージは、街頭インタビューなどを見ると

「常に与党に反対している」
「反対はするが対案を出さない」
「何がしたいかわからない」
「いろんな話題に飛びついているだけ」

そんなふうに見られているわけです。これはイメージ戦略としても失敗してます。
 
しかし、山本太郎は、違います。

「山本太郎現象」の再来

 「山本太郎現象」という言葉がはじめて使われたのは、6年前の参議院選直後である。2013年7月26日朝日新聞朝刊1面に掲載された、前田直人編集委員(当時)の「丁寧に民意をすくいとれ」と題された記事の一節においてである。

 「山本氏は既成政党もマスメディアも原発についてものが言えなくなったと断じ、こう訴えた。
 「行動力のあるバカほどやっかいなものはない。日本で一番いやがられる国会議員になりたい。どうか、国会に送り出してください」
  山本氏は約66万7千票を獲得して4位で当選した。緑の党から比例区で立候補した音楽家の三宅洋平氏(35)との共同イベント「選挙フェス」や街頭活動の模様は若者の手によって、インターネット上に拡散。うねりを起こしたのは、放射能汚染への不安を募らせる生活者たちだ(…)安倍首相は演説の多くをアベノミクスにさき、原発論争には深入りしなかった。原発再稼働への反対票がバラバラの野党に分散しても、賛成票が政権側にくれば大勢には影響しない。政権にしてみれば、反対派を刺激しないよう注意すれば勝てる選挙だったのだ。
 嫌悪の対象にさえならなければいい。民意のメカニズムを熟知した安倍首相は慎重なかじとりで、「ねじれ解消」を実現した。
 とはいえ、それはあくまで選挙戦術の話である。安倍政権の方向性と民意のズレは変わらない。最近の世論調査では原発再稼働だけでなく、安倍政権が進めようとする憲法96条改正、判断の時期が迫る消費    増税についても、反対が賛成を上回る傾向が続いている。
 昨年の衆院選、この6月の東京都議選、今回の参院選を通じて表れたのは、民主党を嫌う民意である。
 思い返せば、かつては自民党が同じような嫌悪の対象だった。安倍首相も辛酸をなめた。自民党をたたいた次は、民主党もたたく。往復ビンタのような民意の洗礼である。
 問題はこれからだ。「山本太郎現象」を生んだ民意は、安倍政権に答えを求め続けるだろう。往復ビンタは、いつ自民党に戻るかわからない。自民一強におごらず、民意の底を丁寧にすくいとるべきだ」。
(引用おわり)

 今年7月に予定される参議院議員選挙にむけて、ふたたび山本太郎が注目を集めつつある。

 タレントとして活躍していた山本は、3・11の複合震災後に反原発運動に飛び込み、2013年の参議院東京選挙区に無所属で出馬、泡沫候補との予想を覆して当選を果たした。以後、野党政治家として活動し、「天皇への直訴」や国会での牛歩戦術などのパフォーマンスで、たびたび話題をさらってきた。2014年には小沢一郎率いる「生活の党」に加わり、党人政治家として野党共闘にも尽力してきた。ところが2019年に入り生活の党の後継政党である自由党が国民民主党と合併することになった。ここで山本は党を離脱し、新党「れいわ新選組」を結成した。

 世論の反応は、党名からして「冗談」「いつものパフォーマンス」というものがおおよそだった。しかし同党は選挙募金を瞬く間に1億5千万円以上集め、山本が開催した集会には数百人が参加し、通りすがりの労働者がマイクを握るなど、熱気にあふれたシーンが展開されている。6年前に「反原発」の民意を受けて登場した山本は、次は「富と貧困」をめぐる怒れる民意を背に、勢力を拡大しようとしている。


山本太郎だけは、流れを読み、流れに上手く乗ることが出来る。

皆さん、山本太郎に、そしてれいわ新選組に期待して下さい。