戦争と原発(5) | 時事刻々

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はい。皆さん、こんにちは。
今日は、「戦争と原発」シリーズの第五部目です。
今回は、ロシア編です。

皆さん、ロシアなんて日本とは何の関係も無いし、戦争する可能性なんて無いと思っていませんか? 

実は、今の日本に一番近いのは、ロシアなんですね。

今日は、その辺をじっくりと見ていきたいと思います。

それでは、どうぞ。


》 ロシアの原子力研究の歴史は、ソ連科学アカデミーにレアマテリアル・放射性物質探鉱に関する特別部局が設置された1918年に始まる。1921年にはラジウム研究室(後にラジウム研究所)が設立され、1935年、イーゴリ・クルチャトフ(Igor Kurchatov)のチームが核異性体を発見した。 


ロシアは、核研究の歴史が今年で100年になるんですね。
このことは、ロシアにとっては誇るべきことかもしれませんが、他国にとっては、そうでもありません。
このことは、後にロシアにとって大きな誤算となります。


》 1986年4月、世界を震撼させたチェルノブイリ事故が発生した。チェルノブイリ事故の教訓を踏まえ、独立した原子力安全の規制機関を設置する等、原子力安全性強化を実施した。

この事故によりロシアの原子力開発計画は遅れることとなったが、それでも、1987年から1990年までの間にロシア国内で4基の原子力発電所の運転を開始している。さらに、後述するように、近年、通常の原子力発電所のみならず、洋上原子力発電所、高速炉や再処理施設の開発・建設を進めるとともに、トルコやエジプトをはじめ、海外での原子力発電所建設を積極的に受注している。

 なお公式サイトによれば、2004年以降ロシアでは、INES(国際原子力事象評価尺度)の評価で0以上の事象・事故は一件も発生していない。

 現在ロシアでは国内10か所に35基の原子力発電所が運転中で、米国、フランス、日本に次ぐ世界第4位の原発数となる。 




ロシアは、チェルノブイリ事故を起こしたにも関わらず、原子力研究を辞めませんでした。
それは、ロシアの国策だったからです。
そして、ここが、日本とロシアとの一致点です。



》 ロシアでは、原子力の推進と保障措置は国営原子力公社「ロスアトム」、安全規制は連邦環境・技術・原子力監督庁(ロステフナドゾル)が担当し、また原子力の安全保障面での取り組みは原子力安全研究所(IBRAE) が担っている。ロスアトムは、行政だけでなく原子力産業、原子力・放射線安全分野や核兵器関連企業の機関も傘下においている。軍事関連の安全規制は、ロステフナドゾルの所掌外となっている。


 
ロシアは、日本や欧米と違って、一社に全ての人材を集中させています。
それが、この異様なまでのスピード開発の原因でしょう。

さて、次は、日本とロシアとの決定的な差について、見ていきましょう。



ロシア

核戦力を増強 「米ミサイル防衛へ報復策」

毎日新聞 


年次教書演説

 【ワシントン高本耕太、モスクワ杉尾直哉】ロシアのプーチン大統領は1日行った年次教書演説で、米国が展開するミサイル防衛(MD)網を突破可能な大陸間弾道ミサイル(ICBM)や核搭載型の無人潜水艦を開発するなど、核戦力を増強中だと強調した。米国のサンダース大統領報道官は同日、ロシアが核軍縮に関して「条約上の義務に違反してきた」と非難し、強い反発を示した。


これですね。

ロシアは世界が認めた核兵器保有国です。

日本は、核兵器保有については、世界のどこにも認められていません。

これが決定的な差です。

あくまでも、平和的な核技術に置いてのみ、認められているに過ぎないのです。

ロシア、ベールを脱いだ次世代原発

日本が既存の原発を、政府保証付きで細々と売っていますが、ロシアは世界最先端の原発を堂々と売っているのです。

世界初、ロシアの浮体式洋上原子力発電所

ロシアは、核技術で世界の最先端を走っています。

日本をはじめ、世界の多くの国が脱落していったこの技術、世界で始めて物にしたのは、ロシアでした。

ロシアが誇る「無敵」核兵器を、アメリカは撃ち落とせない。 

これは、イメージとしては、空から雨が降ってくる、そんな感じですね。

限りなく垂直に近い、故に、撃ち落とせない、と思っていただければいいかと。

ロシアの核搭載魚雷「ポセイドン」は、津波を起こす威力。 

これは、高さ100メートルの津波を相手国のどこにでも送り込むことが出来る、究極の兵器らしいです。

東日本大震災は最早、伝説になりましたが、それでもたかが十数メートルに過ぎません。

高さ100メートルの津波なんてのは、間違い無く、国家滅亡クラス、いえ、国家消滅クラスの破壊力でしょう。

平成30年版防衛白書 ~ロシア編~

これは、とにかく沢山ロシア製ミサイルが出てくるので参りました。 

まあ、それだけ、ロシア製ミサイルに日本は怯えているということなのでしょう。

軍事攻撃力においても、核戦力において、間違いなくトップを走っているのは、ロシアです。(まあ、アメリカも世界を滅ぼすだけの核戦力があるわけだから、オーバースペック過ぎるんだがw)

ロシアこそが、世界最強と言い切ってしまって、いいでしょう。

プーチンの強迫に、欧米激怒。

「大きな戦争が近づいている?」トランプ大統領が注目する2つの地域とは


はい。
これがロシアにとって、誤算という出来事でしたね。
  
自分達の力を見せつけたら、欧米は怯えるだろう、そう思って見せつけたら、アメリカはINF条約(中距離核戦力全廃条約)を破棄して、自分たちも新兵器開発を宣言しちゃった。

まあ、ロシアにとって、敵は欧米だけなので、日本なんて相手にもならないし、問題にもしていません。

従って、こういうこともおきます。


ロシアは、日本を助けようとしていたんですね。
(単に日本の技術レベルを見たかっただけかもしれませんが)
 
もしかしたら、周辺各国の中で一番寛容で寛大な国かも知れません。

こういう国は、大事にしたいものですね。
(正直、戦争しても、勝てる可能性すら、まるで無い)