慶應通信「100単位の壁」とは何だったのか?(初回卒論指導のタイミング) | 『鈴太のノート』慶應通信を卒業した日記(経済学部編)

『鈴太のノート』慶應通信を卒業した日記(経済学部編)

慶應通信経済学部 68期秋組
2014年10月学士入学 2017年3月卒業(在籍期間2年半)

慶應通信に入学した当初、

慶友会の先輩から

 

「単位修得も途中までは順調だったのだけど、

卒業間際になってから単位が取れなくなって大変だった」

 

とのお話を聞きました。

 

いわゆる、「100単位の壁」と言われる現象です。

 

ですから私も当初は

「100単位の壁」というものを覚悟していたものです。

 

ところが、実際には100単位を超えてからも

「単位修得が大変になった」という感覚が全くないのです。

 

例えば、以下のグラフは、

私が単位修得毎に更新しているグラフを加工したものなのですが、

 

 期間1:総修得単位数100単位未満(2014年10月~2015年12月)

 期間2:総修得単位数100単位以上(2016年1月~2016年10月)

 

これら2期間における累積修得単位数について、

それぞれ近似曲線、及びその関数を示したグラフになっています。

 

 

 

期間1の近似曲線は水色の線で示されているのですが、

関数は Y=3.5718X+36(切片:学士認定単位)

 

そして、期間2の近似曲線は黄色の線で示されており、

関数は Y=4.5357X+26.679

 

とそれぞれなっています。

 

これはつまり、

 

100単位に到達するまでは、

1か月平均で「3.6単位」しか修得できていなかったのに、

 

100単位を超えてからは、

1か月平均で「4.5単位」修得できるようになっていた、

 

ということです。

 

「100単位の壁」に遮られるどころか、

むしろ「100単位を超えてから履修ペースが上がった」

という結果になっています。

 

では、「100単位を超えた今年2016年から履修を頑張ったのか?」

ということについて。

 

正直、こういうことを書きますと語弊があるかもしれませんが、

 

実は去年2015年に比べて、

今年2016年は「あまり単位修得に苦労していない」のです。

 

試験前はもちろん試験対策に頑張りましたから、

全く努力していないわけではありません。

 

あくまで、「去年に比べたら」、

「今年はそこまで大変では無かった」、ということです。

 

では、それは何故なのか。

 

以下は1年目(2015年)と2年目(2016年)の履修計画、

というか、履修結果の表になります。

 

 

去年2015年も今年2016年も

それぞれ各4回の「科目試験」を受験しています。

 

そしてこれまで計8回の科目試験では、

最後の2016年10月の科目試験を除き、

「受験可能科目は全て片っ端から受験」してきました。

 

ですが、問題はその内容なのです。

 

去年2015年の科目試験は本当にきつかったです。(遠い目

 

とにかく履修は必修科目を優先にということで、

テキスト英語>統計学>専門必修科目

このような優先順位で履修を行ってきました。

 

まず入学して最初の1月の科目試験では、

テキスト英語3科目の他、「経営学」、「簿記論」、

そして難関「経済史」を受験しました。

 

6科目受験とは言いましても、

「経済史」の1科目に

全学習時間の半分以上を費やした感じです。(きつかった・・・。)

 

4月はこれといった難関科目はなかったのですが、

持ち込み不可の6科目受験ということで、

満遍なくきつかったです。

 

7月は個人的最難関「経済政策学」がきつかったです。

 

ちなみにこの回で「経済原論(初回)」を落としていますが、

言い訳させてもらえば、

「経済原論(初回)が難しくて落ちたのではなく、

経済政策学の対策が大変過ぎて、

原論(初回)の対策まで手が回らなくて落ちた」のです。(白目

(どのみち撃沈したことには変わりないですが)

 

で、10月は原論(初回)のリベンジを含む、

放送英語の対策も大変でした。

 

そして、さらには2015年の10月に

「卒論指導」の初回もありました。

 

初回の調査票及び卒論指導につきましては

2回目以降とはまた別の苦労があるのです。

 

あと、表には載っていませんが、

レポートにつきましても

そのほとんどは2015年のうちに提出済みだったのです。

 

初年度配本分につきましては

日本経済史の再レポ以外は

最初の半年で全て合格済みになっていました。

 

で、4月以降は日本経済史の再レポをこなしつつ、

2年目配本のレポ貯金作成ですね。

 

ほんと、去年2015年は大変だったのです。

 

が、

 

そのような去年2015年に比べましたら、

今年の2016年はとても楽な1年でした。

 

と言いますのも、今年の受験科目は

 

・必修科目がほとんど残っていない

・持ち込み可の科目が多い

・テキストも比較的薄いものが多い

 

というようなラインナップでして、

 

去年と同じ「6科目受験」とはいえ、

今年の科目試験受験は、

かかる労力も難易度も格段に下がっていたのです。

 

そして何より必修科目がほぼ終わっていましたから、

 

「もし科目試験で撃沈するようなら夏スクで不足分を補っても良い」

 

という「心の余裕」がありました。

 

さらには生涯学習の

「地学」、「経済学」以外のレポ提出も終わっていましたから、

今年は特に新規レポを作成する必要もなく、

試験対策と卒論活動の交互だけで良い、という1年だったのです。

 

で、ここで私が何を言いたいのか、と言いますと、

 

「経済学部は必修科目を早めに履修すべき」

 

ということです。

 

もし単に卒論以外の

「卒業要件116単位の充足を目指すだけ」ということでしたら、

どのような順番での履修でも構わないと思います。

 

ですが、多くの方は、

単位履修と「同時進行」で卒論指導に進まれることかと思います。

 

その際に「必修科目」さえ終わっていれば、

そのあとの「選択科目」は案外何とかなるものなのです。

 

「卒論活動と同時進行で試験対策にあまり時間をかけられない」、

となりましても、その時こそ、

「持ち込み可科目」や「薄めのテキストの科目」を受験したり、

あるいは夏スクや週スクを利用して

短期間での単位修得を目指す感じで対応が可能となります。

 

しかし、この順番を誤りますと、

卒業間際になってから大変な苦労をすると思うのです。

 

卒業を急ぐあまり、「卒論指導登録」の条件を

楽勝科目やスク単位を中心にして充足し、

必修科目を丸々残した状態で卒論指導へと突入。

 

新規レポや再レポの締め切りに追われながら、

合格できるか不安になりながら必修科目の試験対策を行い、

さらにその合間に卒論活動。

 

そうなりますと、

単位修得も卒論活動も互いに時間と労力を圧迫し、

共倒れとなる危険性もあるのです。

 

必修科目で場合によっては

撃沈や連敗があるかも知れません。

 

ですが、それも卒論指導に入る前でしたら、

今ならまだ試験対策に専念することができる、

と割り切ることもできるのです。

 

しかし、未履修の必修科目を抱えたまま卒論指導に突入しますと、

その苦労、労力は想像を絶します。

 

あるいは、卒論だけが順調に進んでしまった場合も

微妙な感じになるかと思います。

 

「卒業予定申告」の許可が下りますと、

卒アル作成委員会から「卒業アルバムの案内」が届きます。

 

「卒論提出」の許可が下りましたら、

事務局から卒業関連の書類も届くようになりますし、

指導の先生からは「卒試でお会いしましょう」

卒業同期の方からは「卒業式でお会いしましょう」

というような雰囲気にもなるのです。

 

そのような時期に、

「必修科目に合格できず、未だ卒業要件が揃わない」

というのは相当なプレッシャーになることかと思います。

 

経済学部の履修においては、

 

「卒論指導に突入する前までに、

いかにして多くの必修科目をクリアしておくか」

 

ということが重要となります。

 

このことが履修計画においても、

卒論指導に入るタイミングを決める際にも大事になってきます。

 

ランキングに参加しています。

以下のバナーをクリックして頂けると励まされます。