金曜日の勤務中、
同じ会社に勤める妹から内線がかかってきました。
「あ、お兄ちゃん。お母さんから電話あって、
高円寺のおばさん亡くなったって。」
な・・・。
突然のことに一瞬固まりました・・・。
「仕事終わって、帰ったらまた連絡する。」
それだけを返事して、電話を切りました。
私には高円寺に親戚がおりまして、
おじさんとおばさんの二人暮らしでした。
そして、私が現役学生中、
いつもお世話になっていたのです。
サークル仲間と新宿やお茶の水で夜遅くまで飲んでは
下宿先までの終電を逃し、そのたびに終電で
高円寺のおじさん、おばさんの家に転がり込んだものでした。
「あら、〇〇ちゃん。いらっしゃい。^^」
「ああ、よく来たね。どうぞ、上がって上がって^^」
夜中、酔っ払いの突然の訪問にも関わらず、
いつも笑顔で迎えてくれて、
「お腹空いてない?シャワー浴びるかしら?」
「布団ひいておいたからすぐにでも寝れるからね」
そして、翌日には二日酔いの為、
昼過ぎまで寝かせてもらって、
その後昼過ぎにお茶を飲みながら
世間話などをして過ごさせて貰っていました。
大学卒業後、東京に行く用事がほとんどなく、
おじさん、おばさんには会わない期間が続きました。
そして、一昨年、
その高円寺のおじさんが亡くなりました。
私が東京に進学する際、
おじさんからは1日中一緒に
下宿先を探してもらった思い出があります。
日もすっかり暮れ、
夜になってようやく下宿先が決まった時、
一緒になって喜んだ時の表情が今でも忘れられません。
そのおじさんが亡くなった後、
おばさんは高円寺で一人暮らしをしていました。
ですが、おじさんが亡くなる前から白血病を患っており、
一時は入院生活も送っていたのです。
ここ最近、おばさんの容態は良く、
亡くなる前日も町内の会合に出席してたり、
親戚との電話でも
「最近、体調良いんだよね^^」
と話をされていたようでした。
しかし、先日の木曜日、
おばさんは自宅の介護ベッドの横で
独り亡くなっていたそうです。
体調が急変して横になろうとしていた最中だったのか、
あるいは、薬を取りに行こうとしたり、
また、救急の電話をかけようと
ベッドから降りようとしていた最中だったのかは分かりません。
翌日、倒れていたおばさんを
ヘルパーさんが発見したとのことでした。
私が慶應通信に入学した後、
一度だけおばさんの家に泊まりに行ったことがありました。
「また大学入ったの?○○ちゃん、勉強好きだもんね^^」
いや、違うんです・・・。
勉強好きじゃなかったから、
20年前は全然勉強しないで卒業しちゃったんです・・・。
だから、今度こそは
「うん。『今回は』一生懸命勉強して卒業しました^^」
って言いたかったんです。
おばさん、亡くなるの早すぎですよ・・・。
頑張って勉強したけど、
卒業、間に合いませんでした・・・。
月曜日と火曜日は会社を休んで、
通夜と葬式に出席してきます。
その為、今日は先ほどまで
月曜日分の最低限の仕事を片付けるべく
休日出勤してきました。
1人、パソコンを打ってても、
涙が止まりませんでした・・・。
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