日本経済史 近世-現代22 | 『鈴太のノート』慶應通信を卒業した日記(経済学部編)

『鈴太のノート』慶應通信を卒業した日記(経済学部編)

慶應通信経済学部 68期秋組
2014年10月学士入学 2017年3月卒業(在籍期間2年半)

「日本経済史 近世-現代」、

第22章「井上財政から高橋財政へ」。


どこまで読んだら戦後になるのかと思い、

ふと目次見てみたら第26章からっぽい。


まだまだ先なのね・・・。(汗


この章は世界恐慌の辺り。

で、その付近の「井上財政」と「高橋財政」。


1920年代、「井上財政」(金本位制論者)。

・緊縮財政

・財界整理

・軍事費抑制

・産業合理化


1929年 世界恐慌

戦間期における国際金融システムの弱点が露呈。


主因はイギリスの指導力の後退と

アメリカの指導力の欠如。


アメリカは工業品も農業品も輸出国。

対外貿易政策は基本的に高率関税の保護政策。

貿易依存率が低く、

政治外交的にも孤立政策をとっていた。


1928年、ヨーロッパでの経済復興の中心であった

住宅投資が一段落すると大量のドルが引き上げられ、

アメリカの国内株式投資に向けられた。


こうした景気の加熱から、

1929年、世界恐慌が起きた。


1931年、「高橋財政」(軍備拡張と経済回復)

・財政膨張

・低金利

・低為替


満州事変に伴う軍備拡大を前提として、

低金利制をとる。


重化学工業が国内経済を牽引。

不況からの回復を早める。


世界恐慌における農作物価格下落は

都市部より農村部に打撃。

政府による財政出動。


ケインズ的な有効需要創出は評価される。


円為替の低落は輸出拡大、輸入抑制の

双方をもたらしたが、アジア向け輸出の拡大は

「為替ダンピング」として非難。


さらに機械設備や原材料の輸入価格上昇により、

輸入額は増加。貿易収支は悪化した。


1933年、国際連盟脱退以降、

軍部による軍事費増大の要求が高まる。


軍事費拡大は健全的でなく、

生産余力拡大の為の赤字国債発行は

悪性インフレを引き起こす可能性があった。


軍事費削減の方針に転換した結果、

1936年、二・二六事件で高橋は暗殺される。


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