「疑いは人間にあり、
天に偽りなきものを」
いい言葉、ですね。
日本の伝統芸能、
能 『羽衣(はごろも)』からの
台詞です。
一時 ( いっとき )
お能にはまったことがありました。
今から、2、3年 前かな。
私は成田美奈子さんの描かれる漫画が大好きで、『NATURAL(ナチュラル』という漫画を読んでいたことがありました。そこに、お能のお話が出て来るのですよね。『羽衣(はごろも)』というストーリーのお能のお話が出てきて、(確か、最終巻の外伝だったかな…。後で確かめます。) お能に興味が湧いてきました。タイミングちょうど良く、ちょうど通りかかった、渋谷の松涛にあった能楽堂の前の掲示板に『解説 初めての能「羽衣」』的な鑑賞講座みたいなものが催される情報をゲットしたので、思わず、ついつい、参加してしまいました。
それがきっかけで、能について本を読んだり、解説講座を東中野にある能楽堂に足を運んで、聞きに行ったりしました。知れば知るほど、本当に面白い世界です。
日本の伝統芸能は素晴らしいと思います。
『風姿花伝(ふうしかでん)』という室町時代に世阿弥が書いた本がありますが、能について書かれた本でありながら、これは結構、マーケティング、戦略本として読んでも、十分考え深い、面白い本なんですよね…。
話は変わりますが、それよりもずっと前に、幕末の歴史にはまったことがありました。誰それのご子孫がお話されるというような勉強会や情報をゲットするたびに、東京の日野駅周辺や千葉県流山辺りに出没していました。その時だけ、所謂「歴女(れきじょ)」だったのかも知れません。そうした機会に長曾我部家のご子孫のお話をお聞きすることが出来たことがありました。長曾我部(ちょうそかべ)というのは、戦国時代に四国を統一した戦国大名ですが、そのご子孫が言っていたことで「槍とか剣術の訓練は、身体の軸がしっかりとして精神が強くなる秘訣があるのではないか」そのようなことをおっしゃっていたことが、何故だかいつまでも、私の心の中に印象深く残っています。
話は戻って「能(のう)」の話ですが、
能も謡(うたい)の時に、物すごい腹式が大事、というか鍛えられる、というか。そうしたことを知りました。動作がとてもゆっくりだったりもします。今、現代は、とてもスピーディーですが、緩慢、間(ま)ということも、とても大切なことのように思います。
「欧米化」が進んでいますが、
そのような時こそ、古き、良き、日本の伝統に立ち返って、そこから何かヒントや道、答えを、見つけていく、感じていくのも一つの手立てではないでしょうか。「欧米化」は私たちは十分過ぎるほど知っています。それにプラス・アルファして、今一度、自分たちのルーツ、伝統に立ち返れば、私たちはさらに豊かになれるのではないでしょうか。
そう言えば、私、大学の時、1年生の体育の授業は「ゴルフ」🏌️♀️を選択しました。そこでの先生がゴルフクラブをスイングするのに、「丹田(たんでん)」「丹田(たんでん)」と物すごい沢山、言っていたので、今でも耳👂にこびり付いて離れません。
お能の謡(うたい)や舞(まい)も、剣術などの武術も、身体の軸が大切、つまりは丹田(たんでん)なのですよね。物事の全ての基本なのだと思います。
話は一番初めに戻りますが、
天には「偽り」はありません。
「疑い」は人間が勝手にこしらえるものです。
理解するのは、とても難しいですが、
「感じる」ことがとても心地の良い、ことです。
天には「偽り」はありません。
この力強い言葉を胸に、
今日も一日、元気で、行ってみよう❗️❗️❗️❗️❗️