12月もいよいよ終盤気づき


職場の忘年会も無事に終了飛び出すハート


今年は会場の都合上、例年より多くグループ分割されていて、私のグループはみんな呑めないメンバーだったのですが、みんなでノンアルカクテルを注文して色々飲み比べることができて楽しかったですむらさき音符





冬は乾燥の季節

本日は
の用心対決!!

 ラリイ・クイーン「シャム双生児の秘密」
          vs 
     阿津川辰海「紅蓮館の殺人」
※ちなみに阿津川辰己さんは奇しくも東大法学部


 

\(*°д°)ノ Closed Circle !


  どちらの作品にも共通点が

それは迫り来る火事の



先攻はエラリー・クイーンの

    「シャム双生児の秘密」!から



エラリー・クイーンとは

フレデリック・ダネイ

マンフレッド・リー

という従兄弟同士の共同ペンネームです。

また、作中に登場する探偵の名前でもあります。



今回ピックアップした作品「シャム双生児の秘密」とは「国名シリーズ」と呼ばれるタイトルに国名が付いているシリーズものの中の作品の一つ。


探偵エラリー・クイーンと父親のリチャード・クイーン警視のクイーン父子が登場し難事件に挑みます。




今回はをテーマとしたかったのでこの作品をチョイスしましたが、「国名シリーズ」はエラリー・クイーン初期作品群であり、完結タイプの作品なのでこれから読んでみたいという方にもお勧めかと思われます。

順番に読みたい方のために本ブログ末尾にて「国名シリーズ」を列挙しておきました💡



「シャム双生児の秘密」のストーリーは、

カナダへの休暇旅行の帰り道のエラリー父子が山火事に遭遇し、山頂の断崖に佇むお屋敷に一時避難させてもらう場面から物語は始まります。


そこは

著名な外科医のお屋敷ヽ(•̀ω•́ )ゝ✧ 


玄関ホールにいきなりレンブラントの「解剖学講義」を掲げるのはやや悪趣味なのでは!?:;(°̀ ω °́ll);:



お屋敷には外科医夫婦と弟さん、助手の男性に家政婦さんと使用人の男性、さらに外科医の家族以外にも訳ありな家族が滞在しているという奇妙な状況が不気味に謎めいた雰囲気で描かれています。



一夜明けての

殺人事件!!

      (ll๐ ₃ ๐)発生!


さらには!

予想外にドイヒーな山火事!!

🔥🔥🔥


そんな中、管轄の保安官と連絡をとりクイーン警視は捜査と逮捕の全権限を与えられ、息子のエラリーと犯人を探しをするという展開に



迫り来る山火事対策も実行しつつ、

お互い疑心暗鬼になりながらの緊迫した状況の中での謎解きがスピーディーに描かれています。

被害者が握りしめていたトランプがダイイングメッセージであるらしいのですが!?


ジワリジワリとお屋敷に迫る山火事に殺人事件と二重の結末が気になる作品!

ぜひご自身で真相をお確かめ下さいませ飛び出すハート

            もやもや(ฅΦωΦ)ฅ熱は夏い





そして対抗する作品がこちら!

同じく山火事の炎が迫り来る状況でのクローズドサークルミステリー!!


🔥紅蓮館の殺人🔥


「…来ようなんて言いださなければ良かった」

探偵と館、そして山火事とは、
恐るべき組み合わせじゃないかびっくりマーク



舞台は軽井沢のM山にある有名なミステリー作家財田雄山(たからだゆうざん*97歳!)のお屋敷。



進学校の高校2年生の2人の男の子が主人公を務めます。

本作の探偵くんは洞察力と嘘を見抜くことに長けた葛城くん。

そして助手を務めるのが同級生の田所くん

ある人との出会いをきっかけに、かつては田所くん自身も探偵を志していました。



2人とも財田雄山先生の作品の大ファンで、軽井沢での勉強合宿を機に、合宿を抜け出し、M山に佇む財田雄山の居宅「落日館」を目指します。



不運にも落雷による山火事が発生

「落日館」で救助を待つという展開に



実はこの作品、各章タイトルの下に館焼失までのタイムリミットが書かれています。

ゆえに、タイトル通りにいずれ「落日館」は「紅蓮館」となることは確定しています!(il|l゚Д゚)ヒィィィィ



ストーリーの舞台となるお屋敷には

「落日館」当主財田雄山と主人公の男の子2人を含めて9名のキャラが登場するのですが、各キャラそれぞれがある秘密を抱えています。


ネタバレになるのであまり詳しくは語れませんが、雄山先生の趣味でお屋敷には様々な仕掛けが施されています。


「シャム双生児の秘密」と同じく山火事の火の手が迫り来る状況の中である出来事が起こりメンバーの一人が亡くなってしまいます。


(๑ •̀ω•́)۶はたしてびっくりマーク


事故なのか殺人なのか!?


(」°ロ°)」タイトルに「殺人」って書いちゃってますけど



プロットだけ辿ると、某有名作品へのオマージュのように感じてしまいますが(図星(๑•̀ㅁ•́ฅ✧)、大学生ではなく高校2年生に主人公を設定し、大人の人々への対し方や考え方、揺れ動く心理描写なども巧みに描かれて心揺さぶられる作品になっているところがポイントでしたキラキラ



犯人探し・謎解きよりも「なぜその選択をしたのか」「どうしてその行動を取ったのか」、心境を辿る場面が個人的には好きなので、館焼失後がマイハイライトシーンでした気づき

もう一度場面場面を再読したくなる作品ですが悲しみを伴うことは必至


「…彼は君に近すぎるから」

高校生の主人公、そしてあの場面でこの台詞に涙腺崩壊。悲しい青春物語でもある作品の側面も併せ持つ作品でした。



また、「葛城にとって、探偵とはなんだ」という田所くんからの問いかけに応える葛城くんの台詞が印象的でした。


「探偵」なんてのは別に職業でも何でもない。

「生き方だよ!」

職業のように、辞めたり替えたり出来るわけじゃない。探偵からは逃れることができない。





vsシリーズ第6回!「火の用心対決」!

迫り来る山火事サークルでのパニックミステリー作品、ぜひぜひ読み比べてお楽しみくださいませむらさき音符

(ノ*´>ω<)ノ(ちなみにvsシリーズは全7回)



ということで今回は「火の用心対決」でしたが、

エラリイ・クイーンも登場させたところで第7回を目前に

あえて、一旦

大炎上させます🔥


 

     宮部みゆきさんの

    「クロスファイア」

  (╯°□°)╯


生まれつきパイロキネシス(念力放火能力)を持った女性が主人公のSFサスペンスミステリー!!




炎を自在に操ることができる主人公は、自身の正義感・義務感に駆られ、法で裁かれない悪人を次々と″始末゛していきます。

        Fire(ノ ゚Д゚){======🔥

主人公の孤独と歪んだ正義が巧みに描かれると同時に、緊迫のアクションシーンも随所に展開されいます。



物語はもう一つのストーリが進行し、パイロキネシスを持つ中学生の女の子も登場します。

こちらは放火捜査班の女性刑事目線でストーリーは展開し、主人公の物語と交互に進行し、お互いのストーリーが次第に核心部分へと収束!!

衝撃の結末へと結ばれていきます。



宮部みゆきさんが描く超能力者が登場する作品は、まさに読者との心理バトルでもあり、各登場キャラの行動原理や心理描写を通じて倫理・道徳観念など人として生きていく上で大切な様々なことを考えさせてくれます。



本作の前日譚にあたる短編「燔祭」と併せてぜひ👍

「クロスファイア」に登場するある男性キャラ目線での物語なので、より世界観が深まります

    号泣必至ですがฅ(>ω<*ฅ)





よい休日を



では( *ᴗˬᴗ)⁾⁾




𝘱.𝘴. 𓂃𓈒🤍ྀི


エラリー・クイーン「国名シリーズ」

気になる方は第一作「ローマ帽子の秘密」から💡


 


①ローマ帽子の秘密

②フランス白粉の秘密

③オランダ靴の秘密

④ギリシャ棺の秘密

⑤エジプト十字架の秘密

⑥アメリカ銃の秘密

⑦シャム双生児の秘密

⑧チャイナ蜜柑の秘密

⑨スペイン岬の秘密