気持ちはストリックランドで

 

ストリックランドは1911年に発表されたサマセットモームの小説「月と6ペンス」の登場人物です。

 

彼は40歳で妻子を捨ててパリへ行き、生涯絵を書き続けました。

 

女性とパリに行ったと思い、やり直そうとしたストリックランドの奥さんに頼まれた主人公は彼を訪ねてパリへ行きます。

 

若者ならともかく40歳にもなって夢を追いかけるのかと問われたストリックランドはだからやるのだと答えるのです。

 

この小説はかなり前のものなので、今以上に40歳というのは画家を目指すには遅すぎる認識があったと思います。

 

ストリックランドは、一人の芸術家に心酔され才能を認められましたが、それ以外は生きているうちには成功することなく、死後に作品の価値が認められました。

 

 

50歳が見えてきた私は、新しいことを始めたいと思っても無理かなあと思ってしまうことがあります。

 

趣味の類ではいくつになってもやる気があれば色々始められる世の中です。

 

でも、新しい職業に就きたかったり、それで成功したいと思えば50歳から始めるのは遅いのでは??という意識があるのです。

 

なんでも人並み以上のレベルに達するには時間も、時にはお金も必要です。

 

若いうちならそれも可能性として投資できるでしょうが、まず需要があるのかという問題もあります。

 

子供たちが独立するまでは、教育費などのお金もかかるので、自分にばかり投資もしていられません。

 

そこで今はずっとやってきた英語や歌などをレベルアップすることに時間を割いていますが、FPや他の言語の勉強にも興味があります。

 

今は60歳から勉強して職に就いた、70歳から新しいことを始めたなどという話もよく聞きます。

 

もうこの年だからやってもなあ・・という意識を取り払いたいと思うのです。

 

しかし・・いざ行動するとなるとそういう意識を持っている周りの人の意見にも揺らいでしまう自分がいます。

 

とりあえずはためらわずに行動すること・・を目指します。