もうむりは当然個人の自由ですよ

最近ニュースでよく見るのが、4月に入社した人が会社を辞めているというものです。

 

希望の部署に配属されなかった、緩すぎた(厳しかったらそれはそれで逃げ出すだろうに)、人間関係が我慢できなかった等々理由は様々です。

 

昭和生まれのおじさんたちからしたら、一か月で何がわかる・・?って話だと思いますが、有限な人生時間の使い方をタイパで計る世代と話が通じると思ってはいけません。

 

入ったは良いけれど、辞めるとは言いにくい・・という人たちのために会社があります。

 

その会社名がモームリややめたらええねんだったのは驚きました。

 

面白すぎて子供たちに話しました。

 

正社員だったら2万2000円で退職を先方に話してくれるそうです。

 

「こちら株式会社○○○○ですが貴社にお勤めの○○様が退職したい旨・・・」

普通の会社ならその電話をかけてきた会社名にびっくりです。

 

私が経営者ならそこで、はい辞めてもらって結構ですよ・・と自分の見る目のなさを反省します。

 

私自身も逃げることは悪いことではないと思っています。

 

けれど、希望する配属以外だったら何も学べないわけではありません。

 

人生はどんなに用意周到に準備したって不確定要素ばかりです。

 

そんなに自分のやりたいことだけやりたいなら、自分で会社を興せば良いのです。

 

まあ、会社を興したらやりたいこと以外の雑務が多くて、そういう人たちは続かないでしょうが。

 

 

私が尊敬してやまない養老孟子先生が講演で良いことを言っていました。

 

私はそのYoutubeリンクを子供たちに送りました。

 

先生は

 

「やりたいことをやろうと思ったら、それに付随するやりたくないことが必ず出てくる。やりたいことをやろうと思ったら、その周りのこともひっくるめて好きになるしかない。それが一番良い」

 

と、言うようなことをおっしゃっていました。

 

どんなにすごい人でも、やりたいことをやっているそれ以外の時間にはやりたくないけれどやらなきゃならないことをやっているのです。

 

 

私の友人で、目の前のことを一生懸命やる女性がいます。

 

彼女は職種に関係なく、目の前のことを一生懸命やります。

 

そうすると、バイトの時は正社員にならないか・・?と言われ、契約社員で働ているときには、正社員になるための研修を勧められ、試験を受けて、今では大企業の正社員でキャリアを積んでいます。

 

私は就職氷河期と言われた時代の人間ですが、売り手市場だろうが、競争が激しかろうが、会社が欲しいと思うような人材は結局働き続けている感じを受けます。

 

売り手市場に勘違いをしていると、野心のある外国の若者に仕事を取られるかもと危機感を抱いたほうが良い気がします。

 

 

一度きりの人生、もちろん決定権は個々にあります。