自由が丘でのホリスティック美人塾にご参加くださっているMさんは、
新聞やお勤め先の薬局、東急線で配られているフリーペーパーなどで
面白い記事があると、レッスンの時に持ってきてくださり、
皆にシェアしてくれます。
つい先日も、東急線のフリーペーパー「SALUS」に連載されている
佐治晴夫さんのエッセイ「宇宙のカケラ」が良かったわよ、と
2号分を持ってきてくださいました。
以前も佐治先生の連載に「月がなかったら音楽はなかった?」という
文章があり、記事に取り上げさせていただきました(こちら↓)
今回お持ちいただいた「過去は未来によって変幻自在」という
エッセイも、ちょうどこれからの生き方を改めて検討中の友人にも
是非読んでもらいたい内容でしたので、写真だけでなく、
全文打ち込んでみました(笑)
(色付け、太字は私の個人的強調です)
数分でお読みいただけますので、ぜひ読んでみてくださいませ
宇宙のカケラ by 佐治晴夫先生
vol.13 「これから」が「これまで」を決める?
私たちは未来を変える自由を「今」持っています。
私たちは、とかく過去にとらわれがちです。
「あの大学に行けなかったから出世できなかった」
「あの人と結婚していたらもっと幸せになれたのに」、と。
満たされない今の境遇や気持ちを過去のせいにしがちですが、
ほんとうに過去が未来を決めるのでしょうか?
過去は文字通り、過ぎ去ったものであって、今、皆さんが過去だと思っていることは、
頭のなかに残っている現在の記憶でしかありません。
過去という実体は存在しないのです。
つまり完璧に固定された過去はありえなくて、今、この時点で思っている過去は、
自分の都合のいいように作り変えたり、脚色されたりした記憶という幻想に過ぎません。
記憶は、日々、その時の状態によって塗り替えられ、変容していくことが
脳科学の研究からも確かめられています。
あの時間はもう戻らないと懐かしんだり、もっとこうすればよかったと後悔してみたり、
過去にこだわり続けているのは、あなたが、幻想として創りあげている物語なのであって、
過ぎ去った過去そのものと向き合っているわけではありません。
ところで、あなたは、過去のことはわかるけれども、未来のことはわからないから
不安だなどと思ってはいませんか。
でも考えてみてください。私には、あなたがこの冊子を手にとる以前のことは
一切わかりません。
どこから来て、どのような経緯でこの冊子を手にとるに至ったのかは不明です。
あなたの過去を知ることはできないということです。
しかし、この冊子を手にとった後のあなたの未来は予想できます。
手にとった冊子を読み終えて捨てるのか、それともあなたの自宅まで持ち帰るかの
いずれかでしょう。
過去よりも未来のほうが予測しやすいのです。
より近い未来ならば、なおさらです。講演会場に集まってくる聴衆がどこから来たのか
という経路を推測するのは、あまりにも多様で難しい。
けれど、講演が終わった後の聴衆の行動はどうでしょう。
会場の出入り口から出ていくであろうという予想はほぼ確実です。
私たちは、未来を変える自由を「今」持っています。
そして、「今」という瞬間は、過去からの集積の結果としての「今」なのです。
これからの未来をどう生きるかによって、その時々の「今」の集積として降り積もっていく
過去は、未来によって新しく塗り替えられていくことになります。
つまり、その時々で出合ったできごとの良し悪しの評価は、その時点ではできなくて、
そのできごとの後にやってくる未来が、それまでたどってきた過去を決める
ということですね。
過去が未来を決めるのではなく
未来が、それを生み出した過去の価値を決めていく ということです。
言い換えれば、「これから」が「これまで」を決める ということです。
過去も未来も、すべて「今」のなかに含まれているのですね。
過去にこだわり続けることには、意味がありません。
大切なことは、いい未来を夢見て、「これから」の第一歩を踏み出すことです。
とても感覚的な表現ですが、過去は新しく、未来は懐かしいものなのかもしれません。
転載おわり
いかがでしょうか?
過去の価値は、未来が決める。
なるほど、と思ったのには、ちょうど友人が今の仕事を続けるかどうかで悩んでおり、
「辞めることは逃げではないか?」と葛藤しているという連絡をいただいたのです。
「逃げ」かどうかは、そもそも「逃げ」の基準や環境も一人ひとり違いますから
周りがどうこう言えるものではありませんが、たとえ「逃げ」だと思う選択をして
後ろめたい気持ちがあったとしても、そこから新しい仕事を探したり、新しい環境に
なった時、あの時「逃げ」て方向転換したからこそ、この仕事に出逢えた、
ここの人達と出逢えた、ということになれば、それは、「逃げ」た過去に、
感謝することにもなると思うのです。
過去の選択の価値は、未来が決める。
ということは、やはり今やるべきことは、佐治先生がおっしゃる通り
いい未来を夢見て、「これから」の第一歩を踏み出すこと
なのですね。
それが会社に残ることであっても、新しい環境に行くことであっても
選択内容に関わらず、今の自分にとって最善の一歩を踏み出せば
それはきっと後の未来から見たら、価値ある選択になると思うのです。
新年度になり、新しい一歩を踏み出される方も少なくないと思います。
私も先日3月28日の牡羊座新月のパワーをいただいて
スピードに乗って新しい展開に向かっています!
それぞれにいい未来を夢見て、「これから」の第一歩 を踏み出す春に
していきましょうね



