弟を交通事故で亡くしたモーニング娘。の吉澤ひとみ(21)=写真=が14日、大阪市西区の大阪厚生年金会館で行われた、コンサート「Hello! Project 2007 Winter」に出演し、モー娘。卒業を大阪のファンに報告した。5月6日の卒業を前に突然襲った身内の不幸。だが、涙は一切見せず、プロ根性でステージをこなした。
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心の中では泣いていても、決して顔には出さない。いつでもどんな時でも、明るく元気なキャラクターのよっすぃ~。この日のステージでも、普段どおりに明るくファンを魅了した。
「この春でモーニング娘。を卒業しま~す。これからもハロプロの一員として活動していきます。卒業まで、リーダーとしてガンガン突っ走っていくぜぇ~」
約100分の公演。悲しみで折れそうになる自分の心に言い聞かせるような気合いの入った言葉。ともすれば、気を遣って遠慮がちになるメンバーたちを強気な言葉で引っ張っていった。
すでに5月6日での卒業が決定している吉澤。その矢先の1月11日、弟の弘太さん(16)を交通事故で失うという不幸が襲った。それからの仕事はキャンセルしていたが、大阪のファンに報告したいとこの日の出演を直訴した。
事務所関係者によると、この日は通夜が家族と近親者だけで行われており、仕事を優先して駆けつけたことになる。また楽屋などでメンバーとも、この件についての会話はなかったそうだ。
そんな吉澤を励まそうと、チケットを持たないファンまでもが会場周辺に殺到。会場前の新町北公園には、入りきれないファンがあふれ返った。神戸市から来た男性は「テレビで見て知った。もしかしたら入れると思って…」。長崎県から来たファンクラブの男性は、公演終了後に「本当は泣きたいだろうに…」と吉澤の胸の内を思いやっていた。
また、吉澤グッズを持っていた男性は「これからは僕たちファンが支えていかなければ、と思います」と涙ぐんだ。一方、熱烈なファンは「普段より化粧が濃かったようにみえた」と証言。泣いてやつれた顔をファンに見せないためだったのか…。
そんな彼女に夜公演終了後、客席から“よっすぃ~コール”が沸き起こり、約2分続いた。最後までプロに徹した、よっすぃ~。天国の弟、弘太さんも、そんな姉を誇らしく思ったに違いない。