今年は、友人から分けてもらった梅で梅干しをつ仕込む。愛おしさが倍増する。
追熟しているうちに、仕事が重なってしまったため、もう今日仕込まないと梅が傷んでしまう、というストロベリームーンの夜。
まさに満を持してだな、などと…
毎年、「海の精」でつけていたけれど今回は待ったなしで梅が熟していくため、準備が間に合わず、新しい塩にチャレンジ。
ふわふわした手触りが新鮮。
梅のなりくちをとって、洗う。
我が家は、毎年17%で仕込む。かなり酸っぱい。
GW過ぎたあたりからのそわそわが滑稽なくらい、すぐに塩漬けは終わる。
さて、次は初の梅味噌。
豆味噌に、切り込みを入れた梅を埋め込む。
梅と同じ重さの味噌。250gずつ。
この味噌に、梅のエキスが染み出すようだ。
(初チャレンジなので、想像がつかない。)
豚の味噌焼きとか、楽しみだな。
魚の蒸し焼きも美味しいのではないか。
そして、梅サワー。
白ワインビネガーと蜂蜜。
お風呂上がりのクールダウン用。(らしい)
友人が遊びに来たときくらいしか、減らなかったのでクールダウンでも飲んでくれればうれしい。
500gの梅なので、きっとすぐなくなってしまう。
夏バテ予防になればいいのだけれど。
去年の梅干しが、店開きできそうなくらいたくさん残っているというのに、今しかできないと思うと惜しくなってしまうから梅しごとはやめられない。
野菜や果物の季節感は薄れていくけれど、梅は梅の季節にしかできないことがある。
梅を乳ばちですり潰し、鰹節を混ぜて瓶詰めにしておく。
きゅうりにのせたり、素麺に添えたり、細巻きにしたり。
昨夜は、鱧にのせた。
質素な食事なのに、贅沢だと感じるようになったのは、梅干しが仕上がるまでの時間を共に過ごすようになってから。
毎日のように梅酢の上がり具合を確認する。
美味しくなるね、ありがとう、と話しかけながら。
これは、時間に感謝するということなのかもしれない。