TONIGHT part.4
つづき。
会社で再び籠のなかの鳥となりながらも、会社内ではどこか扱いづらくなっていた俺は、その中でも一時期の経験の中から、のらりくらりの立ち回りスキルを身に付けていた事も有り、あの夏の思い出とばかりに、臨時収入ついでに再度HONG KONG KNIFEのLIVEをとばかりに、1月後には移転前の新宿ロフトへフットワークも軽く旅へ。
初めての新宿ロフト、それだけでも狂喜の出来事。
見渡せば「DOLL」誌で見掛ける面々が多数。
オマケに好きなカメラマンなんかもいたりで、初体験のお初三昧。
何か楽しくて、強いもの知らず的に色々声掛けまくりで刺激が凄い。
そして空気そのものの質が違い、そこにいる人達のまとう空気までが異質と感じる。
そこを感じただけでも最高の経験。
「何だこの本気度は?」
博多で感じた事の無い空気なのか、それともその場になれてないだけなのか、明らかに異質を感じる。
しかも良い意味での異質。
そしてホームということも有るのか、やっぱLIVEもスゲー…。
もちろんロフトはLIVE後、自然と打ち上げ会場に。
何もかもが博多とは違うと思った記憶が。
そしてそこでも楽しいばっかりで、どんだけ刺激ですか?
とにかくバンドで上に行こうとか、何かしらきっかけとして好きな事で世に出たいとか、そんな話ばかりでなかなか楽しい。
少なくともあの時は「これがやりたいけど、所詮無理で…」とか「はあ…、何かないかなあ…」は、聞く事も無く過ごせた気が。
そして俺も何だかそんなアッパーな気持ちに近づいていた様な。
「バンド真剣にやろう!」みたいな、「名前を売りたい!」みたいな…。
スゲー賑やかで、スゲー最高な空間。
次の日は横浜黄金町へ、横浜日劇を探しに観光がてらブラブラと。
所謂、悪名高き場所の様なそのエリアは、かなり暴力的な雰囲気をかもしだした街並みと人間模様。
全てがフィクションにも見えてしまうそのエリアは、「ヒリヒリとした空気が…」の例えが良く似合う。
なぜこの場所へ?
まだ私立探偵濱マイクが、スクリーンだけの物語だった頃、やたらの影響を受けての徘徊。
「行きたい場所には行けばいい」と、やっと濱マイク探偵事務所の舞台、横浜日劇へ到着。
存在感がハンパじゃない。
横浜日劇のネオンが建物を含めノスタルジックで、その周りは冗談でしょ?と言いたくなる様な有様。
街並みに溶け込みながらも映画がフラッシュバックして、そこで生活するカタガタニハ失礼な話かもだが、その目に見える世界がフィクションにしか見えない。
結局フィクションの中に生きるという事は何なのだ?
つづく