上司にお借りした本。先日著者の別タイトルを読んで、
「面白いんやけど、重かった・・・」
と、思ったので(@「私という運命について」)、同時にお借りしていたこの本を読むのはちょっと後回しにしよう、と、別の本を読んでいたのだけど、いい加減返さないとあかん・・・、ちゅうことで、連休に挑戦してみました。
ほしたら、ビックリのイッキ読み。あっ、こっちのほうが面白いわ。
こっちのほうが好きやわ。
こちらのタイトルは「恋愛小説集」らしいねん。こんなビターな恋愛小説集って、ある(笑)?
また、並行してアルファポリスのエタニティブックスを読んでますやん。
向こうと比べると、恋愛色の薄いような、ビターすぎるような、ファンタジー感がゼロのような(笑)!
相変わらず、読むのに体力はいる。
(文章を目で追うのに体力がいるのではなく、読んで感じることが身につまされすぎてしんどくなるという意味で)
実際、この本を読み、「コンビニ人間」を、読んだあとにろくでもない夢を見てゲンナリして夜中に起きたりもした・・・(笑)。
夜中の三時にネガティブの波に飲み込まれるかと思ったよ。危ない危ない。
そのくらいなので、自分という軸をちゃんと持ってる人が読まないと、飲み込まれるんちゃうかなあと思う。
そういうことも含めて、では、感想。付箋の数はものすごいようけある。
著者の本を読んでいると、「心から愛する」ってことが、そんなに重要なん? とは、思ってしまうんだよな・・・。
重要。そこ、重要よね。
でも、安西より野上やろう!? と、思ってしまった。ここまできてプロポーズを断る!?
ちゅうか、お見合いやからしょうがないかもしれへんけど、プロポーズ早くないか(笑)!?
将来安泰、夫は自分に愛情よりも「妻という仕事」を、求めてるわけやん。
それさえクリアしていればかなり自由にさせてくれそうよ~、野上さんは。
今の私なら間違いなく野上さんを選ぶな。結婚は愛情よりもビジネスやと本気で思う。あれは、仕事だ。そう思うほうがよほどうまくいく。
(えー)
(だからあかんねんやん)
ちゅうか、相手の問題よね。私のようなものを求めて結婚する人だって絶対いてるはずだよ。
ビジネスとして重ねていけばいずれ情も移るやろう。せやけど、はなから情だけで成り立つ結婚は、どこで情を切れるんやろう。
あ、切る必要はないんか(笑)?
ほんで、エタニティブックスやったら、ここで野上さんが実は岬のことをめっちゃ好きで、結婚したららぶあま新婚生活が待っている・・・、と、いう展開になるよなー、と、思った。
そうならないのが、この本の「恋愛」の現実感がたっぷりなところやなと妙にニヤニヤした。笑
あとは、安西さんの
「幸せにしてもらおうと思うな、幸せにすると思え」
っていうあの言は、深かったわー。討たれたわー。ほんま、討たれた。私はこの期に及んで「幸せにしてもらおう」って思ってるかもしれへん。
自分を幸せにすることを一番に考えよう。
自分を幸せにするっていうことと、子どもを幸せにするっていうことは、イコールやからね、当たり前。
そして二十年前の岬の手紙は、どうよ、と、思った(笑)。
こんなこと、書けるぅ!? いや、二十歳前後のころってこんなふうに、情熱もあって大人ぶろうとして、世界はみんな自分の味方やと信じていられるころやったかもしれへんなー。
確かに私もそうやったかもしれへんなー。
就職するまでは、狭い世界で生きていられるもんね。ほんで、二十歳間近っていうたら、その「狭い世界」ではベテラン中のベテランになってるもんね・・・。こんなふうに強気でいれるんかもな。
さて二作目の「たとえ真実を知っても彼は」は、とにかくタイトルがいいなーって思った。
ちょっと読み進めたら、なるほど、展開も読めた。けれどこれも面白かった。
突然のカミングアウトと「あなたに対する申し訳なさでいっぱいやから別れてほしい」っていう緋沙子は、エゴの塊やなっていうか、自分可愛さだけか! と、ツッこみたくなったけれど、緋沙子といい、カレンといい、そもそも市川自身がどこに落としどころを持っていくのかな、ちゅうのがこの話の一番のミソやったと思う。
男の嫉妬ってみっともないなーって思いつつ(すいません)、市川は男前やった。
さて表題作は、長いだけあってかなり面白かった。
これはもう一気読みしようと気合を入れて読んだけれど、いったりきたりしながらすごい時間をかけて読んだなー。
家で時間を作って読めてよかった。
(でも、別のタイトルも思わずバスで乗り過ごしそうになった程度には熱中した)
博多弁の応酬もなんだかよかった!
地名はわからなくて苦労するところもあったけど(初出時にはちゃんとルビがついてるのにね)、スピリチュアルな部分も濃くて、ものすごい読みふけったなー・・・。
結構、翻弄された・・・。
どうでもいいけど、短編集って収録の順番もめっちゃ大事やねんね。
最初の「二十年後の私へ」が、思うよりグッときたので読み進めちゃったし、最後の表題作に翻弄されまくったので、つまりこの本は面白かった、と、思えるんやもの・・・。
(収録される)順番が違っていたら、もう少し違う感想になったかも。
愛情かあ。
自分を満たしてくれるもの、かあ。
スキンシップな。確かに子どもとのスキンシップはめっちゃとってる。さすがにもう普段はべたべたしないけれど、ちょっとしゃべってるときに手で触れたりとか、そういうことを当たり前に続けていければいいと思う。
母親に触れていいのだと子どもなりに安心していてほしい。
(自分が、両親とそういう関係ではなかったので)
ほんで、そうすることによって私自身も安心できるんやもの、有難い話やなあ。
心配するほど相手のことを思う気持ちというのは、私はほんまに当たり前のように持ち合わせてるよ。
周囲にはその気持ちをあまり持っていない人もいる。持っているけれど、薄い人もいる。そういう相手には、こちらも薄く接していればいいのだと思っている。
■■■■
■ベーチェット病
再発・寛解を繰り返す原因不明の慢性疾患で、自己免疫疾患の一つ。
■上げ潮
満ちてくる潮。満ち潮。 ↔ 下げ潮 ・ 引き潮
物事の勢いが盛んになること。調子が上向きであること。
■凋落 ちょうらく
①
勢いがおとろえること。おちぶれること。 「 -の一途をたどる」 「かつての栄華は見るかげもなく-する」
②
草木がしぼみ枯れること。 「咲き乱れたる百花の-飛散するに譬へて/福翁百話 諭吉」
③
容色がおとろえること。 「鏡の中には最早(もう)-し尽くした女が映つて居た/家 藤村」
④
おとろえ死ぬこと。 「茶山の友人は次第に-して行くのであつた/伊沢蘭軒 鷗外」
■横溢 おういつ
いっぱいにみなぎること。あふれ流れるほど盛んなこと。
■宮台
■寸毫 すんごう
ほんのわずか。ごく少し。
■宸翰 しんかん
宸筆ともいう。天皇が書いた筆跡。
■カリエス
脊椎を含む骨組織の結核菌による侵食などを指す医学用語
■堅忍不抜 けんにんふばつ
どんなことがあっても心を動かさず、じっと我慢して堪え忍ぶこと。▽「堅忍」は意志がきわめて強く、じっと堪え忍ぶこと。我慢強いこと。「不抜」は固くて抜けない意。意志が強く、何があっても心を動かさないこと。
■ファインブリュー
サントリー株式会社が販売していたノンアルコール飲料。2002年発売。
■徒広い だだっぴろい
ばかに広い。やたらに広い。むやみに広い。
(2017.05.06)
「面白いんやけど、重かった・・・」
と、思ったので(@「私という運命について」)、同時にお借りしていたこの本を読むのはちょっと後回しにしよう、と、別の本を読んでいたのだけど、いい加減返さないとあかん・・・、ちゅうことで、連休に挑戦してみました。
ほしたら、ビックリのイッキ読み。あっ、こっちのほうが面白いわ。
こっちのほうが好きやわ。
こちらのタイトルは「恋愛小説集」らしいねん。こんなビターな恋愛小説集って、ある(笑)?
また、並行してアルファポリスのエタニティブックスを読んでますやん。
向こうと比べると、恋愛色の薄いような、ビターすぎるような、ファンタジー感がゼロのような(笑)!
相変わらず、読むのに体力はいる。
(文章を目で追うのに体力がいるのではなく、読んで感じることが身につまされすぎてしんどくなるという意味で)
実際、この本を読み、「コンビニ人間」を、読んだあとにろくでもない夢を見てゲンナリして夜中に起きたりもした・・・(笑)。
夜中の三時にネガティブの波に飲み込まれるかと思ったよ。危ない危ない。
そのくらいなので、自分という軸をちゃんと持ってる人が読まないと、飲み込まれるんちゃうかなあと思う。
そういうことも含めて、では、感想。付箋の数はものすごいようけある。
著者の本を読んでいると、「心から愛する」ってことが、そんなに重要なん? とは、思ってしまうんだよな・・・。
重要。そこ、重要よね。
でも、安西より野上やろう!? と、思ってしまった。ここまできてプロポーズを断る!?
ちゅうか、お見合いやからしょうがないかもしれへんけど、プロポーズ早くないか(笑)!?
将来安泰、夫は自分に愛情よりも「妻という仕事」を、求めてるわけやん。
それさえクリアしていればかなり自由にさせてくれそうよ~、野上さんは。
今の私なら間違いなく野上さんを選ぶな。結婚は愛情よりもビジネスやと本気で思う。あれは、仕事だ。そう思うほうがよほどうまくいく。
(えー)
(だからあかんねんやん)
ちゅうか、相手の問題よね。私のようなものを求めて結婚する人だって絶対いてるはずだよ。
ビジネスとして重ねていけばいずれ情も移るやろう。せやけど、はなから情だけで成り立つ結婚は、どこで情を切れるんやろう。
あ、切る必要はないんか(笑)?
ほんで、エタニティブックスやったら、ここで野上さんが実は岬のことをめっちゃ好きで、結婚したららぶあま新婚生活が待っている・・・、と、いう展開になるよなー、と、思った。
そうならないのが、この本の「恋愛」の現実感がたっぷりなところやなと妙にニヤニヤした。笑
あとは、安西さんの
「幸せにしてもらおうと思うな、幸せにすると思え」
っていうあの言は、深かったわー。討たれたわー。ほんま、討たれた。私はこの期に及んで「幸せにしてもらおう」って思ってるかもしれへん。
自分を幸せにすることを一番に考えよう。
自分を幸せにするっていうことと、子どもを幸せにするっていうことは、イコールやからね、当たり前。
そして二十年前の岬の手紙は、どうよ、と、思った(笑)。
こんなこと、書けるぅ!? いや、二十歳前後のころってこんなふうに、情熱もあって大人ぶろうとして、世界はみんな自分の味方やと信じていられるころやったかもしれへんなー。
確かに私もそうやったかもしれへんなー。
就職するまでは、狭い世界で生きていられるもんね。ほんで、二十歳間近っていうたら、その「狭い世界」ではベテラン中のベテランになってるもんね・・・。こんなふうに強気でいれるんかもな。
さて二作目の「たとえ真実を知っても彼は」は、とにかくタイトルがいいなーって思った。
ちょっと読み進めたら、なるほど、展開も読めた。けれどこれも面白かった。
突然のカミングアウトと「あなたに対する申し訳なさでいっぱいやから別れてほしい」っていう緋沙子は、エゴの塊やなっていうか、自分可愛さだけか! と、ツッこみたくなったけれど、緋沙子といい、カレンといい、そもそも市川自身がどこに落としどころを持っていくのかな、ちゅうのがこの話の一番のミソやったと思う。
男の嫉妬ってみっともないなーって思いつつ(すいません)、市川は男前やった。
さて表題作は、長いだけあってかなり面白かった。
これはもう一気読みしようと気合を入れて読んだけれど、いったりきたりしながらすごい時間をかけて読んだなー。
家で時間を作って読めてよかった。
(でも、別のタイトルも思わずバスで乗り過ごしそうになった程度には熱中した)
博多弁の応酬もなんだかよかった!
地名はわからなくて苦労するところもあったけど(初出時にはちゃんとルビがついてるのにね)、スピリチュアルな部分も濃くて、ものすごい読みふけったなー・・・。
結構、翻弄された・・・。
どうでもいいけど、短編集って収録の順番もめっちゃ大事やねんね。
最初の「二十年後の私へ」が、思うよりグッときたので読み進めちゃったし、最後の表題作に翻弄されまくったので、つまりこの本は面白かった、と、思えるんやもの・・・。
(収録される)順番が違っていたら、もう少し違う感想になったかも。
愛情かあ。
自分を満たしてくれるもの、かあ。
スキンシップな。確かに子どもとのスキンシップはめっちゃとってる。さすがにもう普段はべたべたしないけれど、ちょっとしゃべってるときに手で触れたりとか、そういうことを当たり前に続けていければいいと思う。
母親に触れていいのだと子どもなりに安心していてほしい。
(自分が、両親とそういう関係ではなかったので)
ほんで、そうすることによって私自身も安心できるんやもの、有難い話やなあ。
心配するほど相手のことを思う気持ちというのは、私はほんまに当たり前のように持ち合わせてるよ。
周囲にはその気持ちをあまり持っていない人もいる。持っているけれど、薄い人もいる。そういう相手には、こちらも薄く接していればいいのだと思っている。
■■■■
■ベーチェット病
再発・寛解を繰り返す原因不明の慢性疾患で、自己免疫疾患の一つ。
■上げ潮
満ちてくる潮。満ち潮。 ↔ 下げ潮 ・ 引き潮
物事の勢いが盛んになること。調子が上向きであること。
■凋落 ちょうらく
①
勢いがおとろえること。おちぶれること。 「 -の一途をたどる」 「かつての栄華は見るかげもなく-する」
②
草木がしぼみ枯れること。 「咲き乱れたる百花の-飛散するに譬へて/福翁百話 諭吉」
③
容色がおとろえること。 「鏡の中には最早(もう)-し尽くした女が映つて居た/家 藤村」
④
おとろえ死ぬこと。 「茶山の友人は次第に-して行くのであつた/伊沢蘭軒 鷗外」
■横溢 おういつ
いっぱいにみなぎること。あふれ流れるほど盛んなこと。
■宮台
■寸毫 すんごう
ほんのわずか。ごく少し。
■宸翰 しんかん
宸筆ともいう。天皇が書いた筆跡。
■カリエス
脊椎を含む骨組織の結核菌による侵食などを指す医学用語
■堅忍不抜 けんにんふばつ
どんなことがあっても心を動かさず、じっと我慢して堪え忍ぶこと。▽「堅忍」は意志がきわめて強く、じっと堪え忍ぶこと。我慢強いこと。「不抜」は固くて抜けない意。意志が強く、何があっても心を動かさないこと。
■ファインブリュー
サントリー株式会社が販売していたノンアルコール飲料。2002年発売。
■徒広い だだっぴろい
ばかに広い。やたらに広い。むやみに広い。
(2017.05.06)
