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艶がについていろいろ。
基本、翔太くん推しです。

基本挿絵不要派を謳う私ですけれども(何やの)、同じ児童書でもいみちぇんやシュークリーム王子の挿絵は好きだ(同じ作家さんですやん)。
残念ながらこちパの挿絵は好きではないというか、若い。笑
ちゃんと児童書の挿絵やと思う。若すぎて、オバチャンの私には、ガチャガチャしてるかな・・・。
ただ、内容と挿絵は関係ないのだけど、このシリーズは内容もややガチャガチャしてるので、読むのにそれなりにテンションが必要なんやけど、

読み始めるとイッキ読みやねんな~。

面白いんです。
面白いっていうか、・・・・・・・・・。今回は前回以上にすんごいラブ色強かったよね!? びっくりした。
毎回毎回恋愛色強いけれど、今回はすごいよ!?

だって、耳たぶに甘い吐息がかかる児童書って、ある!? 大丈夫(笑)!?

「はずかしがってるとこ、もっと見せろよ」
とかいうセリフが出る児童書って、ある!?
しかも人差し指で手の甲を撫でながらやで!? 動物園のベンチで、間接チューの直後のセリフやで!?


ギャー!!! そら、YA・BA・Iわ!!! 笑


基本、ゆのちゃんのハーレム状態なのはもうわかってるつもりやったし、今回はエンマがええ感じに出張ってもきてたけど、

やっぱり王子にはカナイマセンワ。(棒読み)

ニヤニヤしたわ。
ほしたらあとがきで著者が「一番ラブい児童書を目指している」と、書いていて、

うんめっちゃラブい児童書やで!

と、また笑ってしまった。

41さいのオバチャンにはニヤニヤして楽しいけれど、果たして児童書ストライクの女子たちはどういう気持ちで読むんやろうね・・・(笑)。

オバチャンついでに、私が一番好きなのは灰塚先輩なんやけど(笑)、編集部面子ではトウマ先輩がいい。
今回もよかったな~。トウマ先輩に関してはこの線の細い挿絵もぴったりやと思うねんね(だから何やの)。

まんがに関してめっちゃ真摯やのに、「かっこつけ」の自分を崩さないこの徹底ぶりも好き。
トウマ先輩ってほんまははっちゃけたいけど、ネがマジメなんよね。

だから、天然ではっちゃけてるゆのちゃんがうらやましいやら、憎らしいやら、可愛いやらで、いろんな気持ちを持て余してるのも好きっ!

そんなふうに不器用なトウマ先輩が好きなんやけど、これはオバチャン目線やろうね。
ついでに、腐ったオバチャン目線やろうね。
だってやせ我慢全開のこの人をフューチャーした小説もぜひ読んでみたい(王子攻めでひとつ)。

ここまで恋愛色の強い児童書を読んでまで腐らせようとするこの妄想ね・・・。ほんますいません。
でもハーレムってことはBL目線でもハーレムですから・・・(違う意味で)。

著者は絶対にBL畑の人じゃないと思う。だからこそ腐らせたくなるという真理・・・。いや、心理?


閑話休題、王子のツッこみも相当面白くて、リズムがいいです。
こんなふうにポンポンポンって進むのにちゃんとついていけるツッコミ会話は憧れるなー。
私も書いてみたい。

ほんで、王子が
「〇〇だわ」
ってツッこむのがなんとも言えないー。こんなツッこみをかたっぱしから炸裂させるあたり可愛いな、この子全然「王子」ちゃうやん。
こちとら関西人なもので、標準語でツッこむのってどういうボキャブラリーなんかなあってよく思うけど、王子のツッコミは王道ちゃうかしら。

会話でもそんなやねんから、基本的にこの小説はものすごい急展開。リズムがいいので全然気にならへんけど、トウマ先輩が連載に対して真摯に考えているところとか、そもそもエンマの実家の話とか、そよかぜカフェのこととか、それだけで一つの話ができるよねってぐらい、掘り下げてくれてもいいのに・・・。(;^ω^)

つめこむ、つめこむ。さすが雑誌。このくらいさらっとした情報だけ流しといて、あとは各自でお願いしますっていうスピード感も、さすが著者は元編集者所以かしら。

こういうのね~。

二次をやりたくなるよね~!! 笑

もうちょっと読者を信じてほしいなってぐらい、あれもこれも書き込みすぎる作家さんもいてはるけど、私はこのぐらい余白を残してくれはるのが好き。
こちらで想像できるのも楽しいもんね。でもそれは、ちゃんと想像できる材料を整然と物語にしてくれてはるからやけどさ。

そのあたりも好みの問題やと思うので、きちっと書き込んでくれる世界観が好きな読者には
「薄っ」
って思うのかもしれへん。わからんけど。


言葉の標本という著者だけに、要所要所に「なるほどな」って言い回しが光ってます。
こわいのは「こわい想像」っていうのもなるほど! って思ったし、「どんなに絶望しても、未来は自分でたぐりよせないといけない」っていうのも、そうよねえ、って思った。

でも私がこの本からいただいた「言葉の標本」は、迷わずこれやったわ。

(引用)

人との関わりを大事にしているゆのちゃんを書く著者も、きっと人との関わりを大事にしてはるんやろうなあと思っている。
だからこそ、言葉を特別なものとしているんやろうなとも思う。
お互い分かり合うためのツールとして、言葉ってあるものね。


ゆのちゃんの許容量をオーバーさせてくる男子たちに戸惑う気持ちはわかるけれど、彼らを傷つけるようなことを口走らないようにしてほしいな。
ゆのちゃんなら大丈夫かな。

「パンドラの箱を開けるなって言ってました!」とか、可愛かったわ。こういう逃げ口上で今後もお願いしたい!

傷つけないけれど、否定もしない。この先があるって期待もできる、そういう逃げ方はいいと思う。

それにしても西園寺会長と王子父(たぶん)の伏字入り会話はのけぞったわ(笑)!
いよいよこのあたりの真相に迫ってくれるよね? 次巻の展開がめっちゃ気になるけど、図書館にあるのはここまでって、ひどくない?!

購買リクエスト、かけるよ~もう~。


それにしても「文化祭あわせで作った」って・・・(笑)。「あわせ」っていう言葉は専門用語ぽくない? そこまでは、ないか?

(2017.04.15)